ししうど (猪うど)

学名  Angelica pubescens
日本名  シシウド
科名(日本名)  セリ科
  日本語別名  
漢名  毛當歸(モウトウキ,maodanggui)
科名(漢名)  繖形(傘形,サンケイ,sanxing)科
  漢語別名  浙獨活(セツトウキ,zhedanggui)
英名  
2008/07/24 長野県霧ヶ峰

2010/08/26 長野県志賀高原


 シシウド属 Angelica(當歸屬)には、次のようなものがある。
   
トウキ(ニホントウキ) A. acutiloba(Ligusticum acutiloba;東當歸・延邊當歸)
          
 『中国本草図録』Ⅵ/2746
     ミヤマトウキ var. iwatensis
     ホッカイトウキ var. sugiyamae
   A. amurensis(黑水當歸)
 『中国本草図録』Ⅴ/2229
   エゾノヨロイグサ
(エゾシシウド) A. anomala(川白芷・庫頁白芷・土當歸)
          
 『中国本草図録』Ⅳ/1766
   A. apaensis(阿■
{土偏に貝}當歸)『週刊朝日百科 植物の世界』3-121
   A. brevicaulis(短茎獨活)
   ヒメノダケ
(ツクシノダケ) A. cartilagino-marginata(骨緣當歸)
     コウライヒメノダケ var. matsumurae
   A. citriodora(隔山香・正香前胡・九歩香・野茴香)
   ミヤマノダケ
(イシヅチノダケ) A. cryptotaeniaefolia
   ヨロイグサ A. dahurica(白芷・香白芷・興安白芷・東北大活)
     var. formosana → A. formosana
   ノダケ A. decursiva
   アマニュウ A. edulis
   A. formosana(A.dahurica var.formosana, A.taiwaniana;杭白芷)
          
『中国本草図録』Ⅱ/741
   ヒュウガトウキ A. furcijuga
   オオバセンキュウ A. genuflexa
   オニノダケ A. gigas(朝鮮當歸)
 『中国本草図録』Ⅲ/1305
   A. grosseserrata(大齒當歸・福參・建參)
   イワニンジン A. hakonensis
   ハナビゼリ A. inaequalis
   ハマウド A. japonica
   アシタバ A. keiskei
   A. laxifoliata(疎葉獨活)
   ツクシゼリ A. longeradiata
   クマノダケ A. mayabarana
   A. megaphylla(大葉獨活・川獨活)
   A. miqueliana(山芹當歸・背翅當歸)
   A. morii(福參・建參)
   シラネセンキュウ
(スズカゼリ) A. polymorpha
     var. sinensis → A.sinensis
   A. porphyrocaulis(紫莖獨活・霧靈獨活・霧靈白芷・興隆獨活)
   ツクシトウキ A. pseudo-shikokiana
   シシウド A. pubescens(毛當歸・浙獨活・香獨活・獨活)
     f. biserrata(重齒毛當歸)
     ミヤマシシウド var.matsumurae(A. matsumurae)
     ケナシミヤマシシウド var. glabra → A. sachaliensis var. glabra
   A. sachaliensis
     エゾノヨロイグサ var. sachaliensis
     ミチノクヨロイグサ(ケナシミヤマシシウド) var. glabra
   イシヅチボウフウ A.saxicola
   イヌトウキ A. shikokiana
   カラトウキ A. sinensis(當歸・秦歸・雲歸・西歸)
          
『中薬志Ⅰ』pp.194-196、『中草薬現代研究』Ⅱp.1
   ホソバトウキ A. stenoloba
   A. taxifoliata(土當歸)
 陝西紫陽産
   カワゼンゴ A. tenuisecta
   A. tschiliensis(土當歸)
 靑海産
   ウバタケニンジン A. ubatkensis
   チョウセントウキ A. uchiyamae 
韓国産の當歸
   エゾニュウ A. ursina
   A. valida(岩當歸)
 四川南川産
   トサボウフウ A. yoshinagae
 セリ科 Umbelliferae(Apiaceae;繖形科・傘形科)については、セリ科を見よ。
 和名は、人のウドに対して、イノシシのウド。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)に、当帰は「和名也末世利、一名宇末世利、一名加波佐久」、馬芹子は「和名宇末世利」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)に、当帰は「和名夜末世里、一云於保世里、又云宇万世里」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』9(1806)獨活に、「シゝウド イヌウド ウマウド越州貴船」と。ハナウドを見よ。同10 當歸に、「オホゼリ カハゼリ ヤマゼリ ウマゼリ
以上皆古名 今ハ通名 ヨメノワン越前」と。
 漢名当帰は、「古人 妻を娶るは、嗣続の為なり。当帰は血を調う。女人の要薬なり。夫を思うの意有り。故に当帰(帰は「嫁ぐ」意。当帰は「帰嫁しよう、結婚しよう」の意)の名 有り」と(李時珍『本草綱目』)
 属名は「天使の」の意、薬効が著しいことから。
 
 中国では、シシウド属 Angelica(當歸屬)の植物のうち
   A. sinensis(A.polymorpha var.sinensis;當歸・秦歸・雲歸)
當歸(当帰,トウキ,danggui)として薬用にする。
(なお、A.polymorpha はシラネセンキュウ。)
 また吉林省延辺朝鮮族自治区では、
   トウキ A. actiloba(東當歸・延邊當歸)
を栽培し、當歸として用いる。
 シシウド属 Angelica(當歸屬)の植物のうちいくつかを獨活(独活,ドクカツ,duhuo,どっかつ)として薬用にする。『中薬志Ⅰ』pp.345-352
 獨活については、ハナウドの誌を見よ。
 シシウド属 Angelica(當歸屬)の植物のうち
   ヨロイグサ A. dahurica(興安白芷・東北大活)
   エゾノヨロイグサ
(エゾシシウド) A. anomala(川白芷・庫頁白芷)
   A. formosana(A. taiwaniana; 杭白芷)
の根を白芷(ハクシ,baizhi,
びゃくし)と呼び、薬用にする。『中薬志Ⅰ』pp.149-154
 また地方により、
   Heracleum moellendorfii(短毛獨活・白芷)
   Heracleum scabridum(粗糙獨活・白芷・雲南牛防風)
   Heracleum hemsleyanum( 獨活・牛尾獨活・川鄂獨活)
を白芷の代用にする。ハナウド属 Heracleum(獨活屬)については、ハナウドを見よ。
 『楚辞』「離騒」に、「江離(センキュウ)と辟芷(へきし、白芷)とを扈(こうむ)り、秋蘭(フジバカマ)を紉(つな)いで以て佩(はい)と為す」と。



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