よろいぐさ (鎧草) 

学名  Angelica dahurica
日本名  ヨロイグサ
科名(日本名)  セリ科
  日本語別名  オオシシウド、サイキ、ウマゼリ、カンラ、ヤマウド
漢名  白芷(ハクシ,báizhĭ,びゃくし)
科名(漢名)  繖形(傘形,サンケイ,sănxíng)科
  漢語別名  興安白芷(コウアンハクシ,xinganbaizhi)、東北大活
英名  
2008/04/17 薬用植物園 2006/06/22 薬用植物園
2008/04/15 小石川植物園

2007/06/20 薬用植物園

2008/08/29 群馬県 浅間高原

2010/08/26 志賀高原

2007/07/21 薬用植物園

2007/08/13 同上

 中国では、次のような変種・品種を区別する。

  var. formosana(A.formosana, A.taiwaniana;臺灣獨活)
 臺灣産
  'Hangbaizhi'(杭白芷)
中国南部で栽培、主産地は浙江・四川
  'Qibaizhi'(祁白芷・禹白芷)
河北・河南で栽培
   
 シシウド属 Angelica(當歸 dāngguī 屬)については、シシウド属を見よ。
 漢名を白芷というものについては、シシウドの誌を見よ。
 白芷の漢音はハクシだが、慣例として呉音でビャクシと読む。
 芷は、ヨロイグサの仲間の称謂、転じて香りのよい草の意にも用いる。
 『本草和名』白芷に、「和名加佐毛知、一名佐波宇止、一名与呂比久佐」と。
 『延喜式』白芷に、「カサモチ、ヨロヒクサ」と。
 『倭名類聚抄』白芷に、「和名加佐毛知、一云与呂比久佐」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』白芷に、「ヨロヒグサ
延喜式 サイキ信州 ウマゼリ勢州 カンラ同上 ヤマウド作州 今ハ通名」と。
 本州・九州・朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・ウスリー・アムール・東シベリアに分布。
 中国では、ヨロイグサなど同属のいくつかの植物の根を 白芷(ハクシ,báizhĭ,びゃくし)と呼び、薬用にする。シシウドの誌を見よ。

 日本では、生薬ビャクシは ヨロイグサの根である(第十八改正日本薬局方)。
 宮崎安貞『農業全書』(1696)に、「園に作る薬種」の一として「白芷」をあげ、
 「白芷は唐のを用ゆるがよけれども、山城にては倭を作りて是も薬屋に売りて利ありと云ふなり。・・・」(岩波文庫本)と。
 18世紀には奈良県宇多地方で栽培し、大和白芷と呼ばれたが、昭和40年代から衰微。



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