にほんとうき (日本当帰) 

学名  Angelica acutiloba (Ligusticum acutilobum)
日本名  ニホントウキ
科名(日本名)  セリ科
  日本語別名  トウキ、オオブカトウキ(大深当帰)、ウマゼリ、ヤマゼリ、オオゼリ、カワゼリ
漢名  東當歸(トウトウキ,dōngdāngguī)
科名(漢名)  繖形(傘形,サンケイ,sănxíng)科
  漢語別名  大和當歸、延邊當歸
英名  
2007/04/10 小石川植物園
2007/05/22 同上
2006/06/21 薬用植物園
2024/06/20 シミック八ヶ岳薬用植物園 

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2007/08/13 薬用植物園
2006/12/14 薬用植物園
 基本種を大和当帰・大深当帰と呼び、次の変種を区別する。
   ホッカイトウキ var. sugiyamae
北海道産
   ミヤマトウキ
(イワテトウキ) var. iwatensis 東北・北海道産 
 中国の當歸(トウキ,dāngguī)は同属別種 Abgelica sinensis(A. polymorpha var. sinensis)、別名は秦歸・雲歸。
 シシウド属 Angelica(當歸 dāngguī 屬)については、シシウド属を見よ。
 漢名の當歸については、シシウドを見よ。
 大深当帰の名は、奈良・和歌山県境に近い富貴・大深地区で生産することから。
 本州中北部に分布。
 野生のミヤマトウキ var. iwatensis を栽培化したものともいう。17世紀中葉に大和・山城で栽培・生産化した。
 ホッカイトウキは、明治末に奈良から北海道に導入したものから、昭和初期に選抜したもの。トウキとエゾノヨロイグサ A. anomala が自然交配したものとする説、トウキの変異とする説などがあり、定まらない。
 中国では、當歸(トウキ,dāngguī) A.sinensis(A.polymorpha var.sinensis)は、『爾雅』釋草に「薜(ヘキ,bì)、山蘄(サンキ,shānqí;サンキン,shānqín)」として載る、古い薬草。シシウドの誌を見よ。
 吉林省では、本種ニホントウキを栽培して 當歸として用いる。
 日本では、生薬トウキ(当帰)は トウキ又はホッカイトウキの根を、通例、湯通ししたものであ る(第十八改正日本薬局方)。
 また、中国の當歸も薬用にし、こちらは唐当帰と呼んで区別する。

   当帰よりあはれは塚のすみれ草
(芭蕉,1644-1694)

   なら道や当皈(たうき)ばたけの花一本(ひとき) 
(蕪村,1716-1783)
 
ミヤマトウキ var. iwatensis
    2007/04/10 小石川植物園
ホッカイトウキ var. sugiyamae
   2008/08/18 明治薬科大学薬草園

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