いちび 

学名  Abutilon theophrasti (=A. avicennae, Sida abutilon)
日本名  イチビ
科名(日本名)  アオイ科
  日本語別名  キリアサ(桐麻)、クサギリ、ヒナハギリ、アサクサ、ゴサイバ、ホクチガラ(火口殻)
漢名  ■{草冠に[同の横一文字を除いた字]}麻(ケイマ,qingma)
科名(漢名)  錦葵科(キンキ,jinkui)
  漢語別名  莔麻(ケイマ,qingma;ぼうま)、{草冠に頃}麻(ケイマ,qingma)、靑麻(セイマ,qingma)、白麻(ハクマ,baima)、野棉花(ヤメンカ,yemianhua)、
英名  Qingma abutilon, Piemarker, Chinese jute, Chinese hemp
2007/05/26 薬用植物園
2007/07/21 同上
2007/08/13 同上
2009/11/28 京都市嵯峨野

 イチビ属 Abutilon(■麻屬)には、世界の熱帯・亜熱帯に100種以上がある。
   タイワンイチビ A. asiaticum
   タカサゴイチビ
(シマイチビ) A. indicum(磨盤草・磨子樹・磨爿果)
        
 『中国本草図録』Ⅰ/0198・『中国雑草原色図鑑』135
   タカサゴイチビ A. sinense(豹子眼睛花)
     サキシマイチビ ssp.albescens
     タイワンイチビ ssp. guineense(A.asiaticum)
   イチビ A. theophrasti(■麻)
『中国雑草原色図鑑』134

 また、近年多くの外国産種を観賞用に栽培している(E.Flowering maple)。
   A. darwinii(橙紅■麻)
   フイリアブチロン A.×hybridum(觀賞■麻)
   ウキツリボク A. megapotamicum
   キフアブチロン A. pictum
   ショウジョウカ A. striatum(條紋■麻)
   A.×suntense 
 アオイ科 Malvaceae(錦葵科)については、アオイ科を見よ。
 漢字の莔は、普通には莔(ボウ,meng2)と読んでバイモの古名。
 ただし、莔麻と熟するときは、莔は■
{草冠に[同の横一文字を除いた字]}(ケイ,qing3)の異体字。したがって、日本でこれをボウマと読むのは誤り。
 李時珍『本草綱目』に、略略「■は、一に◆
{草冠に頃}に作る。種(うう)るに必ず頃(ケイ,qing,田畑の面積の単位)を連ぬ。故に之を◆と謂う」と。
 漢名に麻と言うのは、もともとはタイマ(大麻)。後にタイマのように繊維を取る植物、例えばアマ(亜麻)・チョマ(苧麻)・コウマ(黄麻)・ケイマ(莔麻)・ケナフ(洋麻)なども麻と呼んだ。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)■麻に、「和名以知比」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』11(1806)に、「■麻 イチビ ゴサイバ
摂州 カナビキ豊前 シナノヲ伊賀」と。
 インド原産。繊維植物として世界に広がったが、今は畑や荒地に野生化し、雑草となっている。
 中国では、『唐本草』に初見。
 日本では、『本草和名』に■麻を伊知比と訓む。一説に、宝永
(1704-1711)年間までには栽培されていた、と。
 種子を薬用にし、『唐本草』に■実(ケイジツ)として初出。
 ただし、今日の中国で冬葵子
(フユアオイの種子)として売られているものはすべて■麻子(ケイマシ)であるという(『中薬志Ⅱ』pp.86-90)

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