あま (亜麻) 

学名  Linum usitatissimum
日本名  アマ
科名(日本名)  アマ科
  日本語別名  ヌメゴマ,アカゴマ
漢名  亞麻(アマ,yama)
科名(漢名)  亞麻科
  漢語別名  胡麻(コマ,huma)、山西胡麻
英名  Flax
2008/06/01 薬用植物園
2005/06/21 薬用植物園
2007/07/21 同上

 湿潤・冷涼を好む北方型と、乾燥・高温を好む南方型がある。
 アマ科 Linaceae(亞麻科)には、6属約220種がある。
   アマ属 Linum(亞麻屬) 
 アマ属 Linum(亞麻屬)は、北半球の温帯を中心に約200種がある。
   L. alpinum
ピレネー・アルプス・アペニン産
   L. amurensis(黑水亞麻)
 中国(東北・内蒙古)に分布。『中国本草図録』Ⅴ/2173
   L. baicalense(貝加爾亞麻) 『中国本草図録』Ⅸ/4210
   ヤマブキアマ L. flavum
アルプス東部原産
   ベニバナアマ L. grandiflorum(紅花亞麻)
   シュッコンアマ L. perenne(宿根亞麻・亞麻花・藍亞麻) ヨーロッパ原産
   L. pubescens
地中海地方東部・シリアに分布.『週刊朝日百科 植物の世界』3-314
   マツバニンジン L. stelleroides(野亞麻)
東アジアに分布。『中国本草図録』Ⅸ/4211
   アレチアマ L. striatum
   アマ L. usitatissimum(亞麻・胡麻)
   キバナノマツバニンジン(キバナマツバナデシコ) L. virginianum(L.medium var. medium)
北アメリカ原産、日本(本州)に帰化 
 漢名に麻と言うのは、もともとはタイマ(大麻)。後にタイマのように繊維を取る植物、例えばアマ(亜麻)・チョマ(苧麻)・コウマ(黄麻)・ケイマ(莔麻)・ケナフ(洋麻)なども麻と呼んだ。
 胡麻の語は、漢代から現れ、もとゴマ(胡麻・芝麻)および油用のアマを指した。今日でも甘粛地方では、油用のアマを胡麻と呼ぶ。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』18(1806)亜麻に、「ヌメゴマ アカゴマ」と。

 亜麻色(あまいろ; E flax; F lin; 漢名は亞麻色)とは、アマの繊維から作った亜麻糸や亜麻布(リンネル linnel)の色。
 カフカス・中近東地方原産、繊維及び油料作物として栽培される。
 北方型の茎から採った繊維から作った糸・布はリネン linen・リンネル、夏用の高級衣服の素材。南方型の種子から採った油は亜麻仁(あまにん)油、良質な乾性油で、油絵具・印刷用インク・ペイントなどの材料とし、また薬用に供する。
 西方では、古代のエジプト・バビロニア・フェニキアなどですでに栽培して用いられ、ミイラとともに布が出土している。
 『聖書』時代、人々はアマ或いは羊毛(ウール)の衣服を着用していた、という。
 ヨーロッパ中世以降は、北方型のアマは ドイツ・オランダ・ベルギーなどで広く栽培された。
 中国では、種子を胡麻子(亞麻子・亞麻仁・胡麻仁)と呼び、薬用にする。『中薬志Ⅱ』pp.291-295 
 日本には、17世紀末に中国から亜麻仁油を薬用とするために入った。
 明治初期、繊維を採るためにあらためて北方型が北海道に導入された。北見地方が主産地であったが、1967年製麻会社の閉鎖とともに栽培もやめられた。

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