辨 |
被子植物の分類については、被子植物 Angiospermae を見よ。 |
マツブサ科 Schisandraceae(五味子 wŭwèizĭ 科)には、3属73種がある。
シキミ属 Illicium(八角屬)
サネカズラ属 Kadsura(冷飯藤屬)
マツブサ属 Schisandra(五味子屬・北五味子屬) |
マツブサ属 Schisandra(五味子 wŭwèizĭ 屬)には、約25種がある。
アリサンマツブサ S. arisanensis(阿里山五味子・臺灣五味子) 臺灣産
S. axillaris(腋生五味子)
S. bicolor(二色五味子・两色五味子・二色内風消)
チョウセンゴミシ S. chinensis(五味子・北五味子)
S. glaucescens(灰五味子・五味藤・粉背北五味・花血藤)
S. grandiflora(大花五味子・紅花五味子)
S. henryi(稜枝五味子・翼梗五味子・黃皮血藤) 『雲南の植物Ⅲ』43・『中国本草図録』Ⅹ/4604
『全國中草藥匯編 上』p.151
var. yunnanensis(雲南五味子・吊吊果・山花椒)
『雲南の植物Ⅲ』43・『中国本草図録』Ⅵ/2610
S. incarnata(興山五味子)
S. lancifolia(披針葉五味子・狹葉五味子・長葉五味子・香石藤・小密細藤・小血藤)
S. micrantha(小花五味子) 根を薬用 『全國中草藥匯編 上』pp.92-93
S. neglecta(滇藏五味子) 『中国本草図録』Ⅴ/2104
マツブサ S. nigra(S.repanda)
S. propinqua(合蕊五味子・蒙自五味子)
var. chinensis(var.sinensis;中華五味子・鐵箍散・小血藤)
『中国本草図録』Ⅴ/2105 『全国中草葯匯編』上/704-705
var. intermedia(合蕊五味子・蒙自五味子・黃龍藤) 『全国中草葯匯編』上/704-705
S. pubescens(毛葉五味子・柔毛合蕊五味子・蒙自五味子)
S. rubriflora(滇五味・過山龍・紅花五味子) 『中国本草図録』Ⅴ/2106
S. sphaerandra(圓葯五味子・珠蕊五味子・小葉興山五味子・華中五味子)
『中国本草図録』Ⅴ/2107・『雲南の植物Ⅰ』55・『全國中草藥匯編 上』p.151
S. sphenanthera(華中五味子・南五味子・香蘇・紅鈴子)
『中国本草図録』Ⅶ/3121、『中草薬現代研究』Ⅰp.350
江蘇・浙江・江西・湖北・河南・陝甘・四川・貴州・雲南産
S. viridis(綠葉五味子・過山風) 『中国本草図録』Ⅹ/4605
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訓 |
和名は、実が房になり、蔓を傷つけるとマツの香りがすることから。 |
『大和本草』に、「松房(マツフサ)」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』14(1806)五味子の条に、「一種マツフサト云アリ、一名ヤハラヅル ウシブドウ マツブドウ モチカヅラ泉州 ヤハラカヅラ同上 フタカヅラ熊野」と。 |
説 |
北海道・本州・四国・九州・朝鮮(南部)に分布。
実は食える。 |
誌 |
『大和本草』松房に、「牙枝(ヤウジ)トシテ牙齒ヲ堅クスト云 〇凡草木ノ牙枝(ヤウジ)トスヘキ物、楊柳、白楊(ハコヤナキ)、松房、油松(コエマツ)、檜心(ヒデ)、黑モジ、鳥ノ■{翅扁に戈}」ノ莖、桃木等也と。なお、「ひで」は松の根株、■{翅扁に戈}(ヨク,yì)は翼(ヨク,yì)。 |