くろまつ (黒松) 

学名  Pinus thunbergii
日本名  クロマツ
科名(日本名)  マツ科
  日本語別名  オマツ(雄松)、オトコマツ(男松)
漢名  黑松(コクショウ,hēisōng)
科名(漢名)  松(ショウ,sōng)科
  漢語別名  日本黑松(ニホンコクショウ,ribenheisong)
英名  Japanese black pine
2005/05/01 神代植物公園

2024/05/17 植物多様性センター 
 マツ属 Pinus (松 sōng 屬)については、マツ属を見よ。
 和名のクロは樹皮の色から。雄・男というのはアカマツに対して。
 本州・四国・九州・朝鮮の暖帯の海岸に分布。中国では各地で栽培・造林。
 「わが国の砂丘林のうち、汀線(満潮時の波の線)に近いところには、マツ林が最も普通である。本州の中・南部、四国、九州の海岸には、クロマツが分布する。現在は造林されたものが大部分であるが、原植生もクロマツ林であると見なされる。山形県の庄内砂丘には、大規模なクロマツ林が続くが、これも江戸時代の造林によるものである。」(沼田真・岩瀬徹『図説 日本の植生』1975)
 (クロマツの文化史は、マツをも見よ。)
 クロマツは、日本の海岸の風景を形作っていた青松白砂の主人公。天橋立(京都府)・松島(宮城県)・三保松原(静岡県)などが有名。
 また、東海道などの松並木は クロマツであって、しばしば一里塚にも植えた。
 皇居前広場に植えられているのは、クロマツ。
 
(皇居前広場については、鈴木博之『東京の「地霊」』参詳)。 
 島根県・群馬県の県の木(群馬県の場合は防風林として)
 樹脂(まつやに)を多く含んだ赤味の強い材を肥松(コエマツ)、油松(アブラマツといい、松明(たいまつ)に用い、また工芸品の材とする。 

跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
跡見群芳譜トップ モクゲンジ イチイ アブラチャン タチバナ イロハカエデ 樹木譜index