さんかくい (三角藺) 

学名  Schoenoplectus triqueter (Scirpus triqueter)
日本名  サンカクイ
科名(日本名)  カヤツリグサ科
  日本語別名  サギノシリサシ、サンカクスゲ、タイコウイ(大甲蓆)、ミツカド
漢名  三稜水葱(サンリョウスイソウ, sānléng shuĭcōng)
科名(漢名)  莎草(サソウ,suōcăo)科
  漢語別名  藨草(ヒョウソウ,biāocăo) 
英名  Chair-marker's-rush
2007/07/19 森林公園

2009/08/23 岐阜県白川郷

 カンガレイと似ているが、
   サンカクイの小穂には柄がある。
   カンガレイの小穂には柄が無い。   
 フトイ属 Schoenoplectus(水葱 shuĭcōng 屬)については、フトイ属を見よ。
 サンカクイ、ミツカド(三稜草)は、茎の断面が三角形であることから。漢名も同様。
 サギノシリサシ(鷺の尻刺し)は、茎の先端が鋭く尖ることから。
 『倭名類聚抄』藺に、「和名為、辨色立成云鷺尻刺」と。
 『大和本草』藺に、「順和名ニ藺ヲ井ト訓シ、又鷺尻刺ト訓ス・・・今俗鷺尻指ト云物、水草ニテ三角アリ、ヨハシ、爲席ヤハラカナリ、ヤフレヤスシ、又草履トス」と。  
 漢字の藨は、ヒョウ,biāo と読めばタンキリマメ或はサンカクイアブラガヤの仲間を指し、ヒョウ,pāo と読めばキイチゴスグリの仲間(ことにはナワシロイチゴ)を指す。
 広くユーラシアの温帯に分布。
 『万葉集』に歌われる「しりくさ(知草)」は、これだという。

   湖葦
(みなとあし)に交れる草の知草の人みな知りぬ吾がした(下) (11/2468,よみ人知らず)
 

2008/07/01 小石川植物園
「Scirpus triqueter L.」サンカクイ」カヤツリグサ科」と標示


跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
クサコアカソウ シュロソウ スハマソウ イワチドリ チダケサシ 跡見群芳譜トップ 野草譜index