なわしろいちご (苗代苺) 

学名  Rubus parvifolius
日本名  ナワシロイチゴ
科名(日本名)  バラ科
  日本語別名  サツキイチゴ、サオトメイチゴ、ウシイチゴ、ワセイチゴ、ミツバイチゴ、アシクダシ
漢名  茅苺(ボウバイ,máoméi)
科名(漢名)  薔薇(ショウビ,qiángwēi)科
  漢語別名  薅田藨(コウデンヒョウ,hāotiánpāo)、藨苺(ヒョウバイ,pāoméi)、紅梅消、鹽婆、虎不刺
英名  
2021/03/24 小平市玉川上水緑地

2007/05/20 調布市
2007/05/26 小平市

2008/05/15 館山市洲崎

2024/06/27 植物多様性センター 
2009/07/18 小平市玉川上水緑地 2007/08/30 群馬県 浅間高原
 キイチゴ属 Rubus(懸鉤子 xuángōuzĭ 屬)の植物については、キイチゴ属を見よ。
 「和名苗代苺ハ六月苗代時ニ其實熟スルヨリ云フ、あしくだし(筑前ノ方言)ハ之ヲ煎ジ飲メバ腹中ノ惡キモノヲ下ス意乎、皐月苺ハ陰暦五月ニ其實熟スルヨリ云ヒ、早乙女苺ハ早乙女ノ田植スル時節ニ其實熟スルヲ以テ斯ク云フ」(『牧野日本植物図鑑』)。 
 『大和本草』苺に、「アシクダシ、田間ニ生ジテ五月ニ塾スルヲ西州ニテアシクダシト云、蔓草にて莖ニ刺アリ、是本艸ノ薅(タウ)田藨(ヘウ)ナルヘシ」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』14(1806)蓬蘽の条に、「ナハシロイチゴ アシクダシ
筑前 ミツバイチゴ ホウラクイチゴ ハクライチゴ丹後 ハクランイチゴ豊前 ウシイチゴ播州」と。
 漢字の藨は、ヒョウ,biāo と読めばタンキリマメ或はサンカクイアブラガヤの仲間を指し、ヒョウ,pāo と読めばキイチゴスグリの仲間(ことにはナワシロイチゴ)を指す。
 北海道・本州・四国・九州・琉球・朝鮮・臺灣・漢土(全域)・ベトナム・濠洲東部に分布。
 中国では、根・莖・葉を茅苺(ボウバイ,máoméi)と呼び、或は全草を薅田藨 (コウデンヒョウ, hāotiánpāo)・根を薅田藨根と呼び、薬用にする。

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