ひゆ (莧)

学名  Amaranthus tricolor ssp. mangostanus(A.mangostanus, A.inamoeus, A.gangeticus, A.oleraceus)
日本名  ヒユ
科名(日本名)  ヒユ科
  日本語別名  ヒョウ、ヒョウナ
漢名  莧(カン,xian)
科名(漢名)  莧科
  漢語別名  莧菜(カンサイ,xiancai)、山莕菜・莕菜、荇菜
英名  Amaranth, Edible amaranth, Chinese spinach

2010/08/24 富山県薬用植物試験場


 ヒユ科 Amaranthaceae(莧科)には、約65属900種がある。
  イノコズチ属 Achyranthes(牛膝屬) 
約20種
  Aerva(絹毛莧屬・白花莧屬)
    A. glabrata(少毛白花莧)
    A. hainanensis(海南白花莧)
    A. sanguinolenta(A.scandens;絹毛莧・白花莧・廣牛膝)
  Allmania(砂莧屬)
    A. nodiflora(砂莧・阿曼莧・蝦公草)
  ツルノゲイトウ属 Alternanthera(蓮子草屬) 
メキシコ乃至アルゼンチンに約170-200種
    モヨウビユ A. bettzickiana(A. versicolor;錦繡莧・紅草) 
        
今日では A. ficoidea の品種 cv.Bettzickiana とする
    テランセラ A. ficoidea(小葉紅・五色草)
        
Amoena, モヨウビユ Versicolor, Bettzickizna等の品種がある。
    ホソバツルノゲイトウ A. nodiflora(A.denticulata;節節花)
    ケツルノゲイトウ A. paronychioides
    ナガエツルノゲイトウ A. philoxeroides(空心蓮子草・空心莧・喜旱蓮子草・水花生)
        
ブラジル原産、『中国本草図録』Ⅰ/0042
    マルバツルノゲイトウ A. pungens(A.repens;刺花蓮子草)
    ツルノゲイトウ
(ハイノゲイトウ) A. sessilis(蓮子草・蝦鉗菜・滿天星)
        『中国本草図録』Ⅰ/0043
  ヒユ属 Amaranthus(莧屬) 
約50種
  ケイトウ属 Celosia(靑葙屬) 
約60種
  Cladotachys(漿果莧屬)
    ヒモカズラ C. frutescens(Deeringia amaranthoides;漿果莧・九層風・莧状烏魚花・紐藤)
        『中国本草図録』Ⅰ/0045
    インドヒモカズラ C. polysperma(Deeringia polysperma;白漿果莧)
  センゴシツ属 Cyathula(川牛膝屬)
  Deeringia(漿果莧屬)
    D. amaranthoides → Cladostachys frutescens
    D. polysperma → Cladostachys polysperma
  センニチコウ属 Gomphrena(千日紅屬)
  マルバビユ属 Iresine(血莧屬) 
熱帯アメリカに40-50種
    I. diffusa
    マルバビユ
(ケショウビユ) I. herbstii(血莧・紅葉莧・紅洋莧)
    ナガバケショウビユ I. lindenii(尖葉血莧)
  イソフサギ属 Philoxerus(安旱草屬) 
約15種
    イソフサギ P. wrightii
  Psilotrichum(林地莧屬)
    P. ferrugineum(林地莧)
  Trichurus(針葉莧屬)
    T. monsoniae(Aerva monsoniae;針葉莧) 
 ヒユ属 Amaranthus(莧屬)は、世界に約50-60種があり、熱帯アメリカを中心に分布する。日本には10種以上が渡来しており、中国には13種がある。なお、分類の細部は確定していないようだ。

   ヒメシロビユ(シロビユ) A. albus(白莧) 『中国雑草原色図鑑』46
   ヒメアオゲイトウ A. arenicola
   A. ascensens(凹頭莧)
   イヌヒメシロビユ
(アメリカビユ) A. blitoides(北美莧) 『中国雑草原色図鑑』48
   イヌビユ A. blitum(A.lividus)
   ヒモゲイトウ(センニンコク) A. caudatus(尾穗莧・老槍穀・老鎗穀)
        『中国雑草原色図鑑』48
   サジビユ A. crassipes
   スギモリケイトウ A. cruentus(A.paniculatus, A.hybridus ssp.cruentus;繁穗莧)
   ハイビユ A. deflexus
   ホナガアオゲイトウ
(ホソアオゲイトウ) A. hybridus(A.hybridus ssp.hypochondriacus
         var.erythrostachys, A.hybridus ssp.cruentus var.opatulus, A.patulus;
         綠穗莧) 
メキシコ・中央アメリカ原産。ヒモゲイトウ・スギモリゲイトウなどの原種か
   シロミセンニンコク A. hypochondriacus(A.leucocarpus;千穗穀・仙米菜)
        
アメリカ・メキシコなどで栽培、種子を食用
   A. lividus(A.ascendens;凹頭莧・野莧菜)
 『中国雑草原色図鑑』47
     イヌビユ var. ascendens(A. ascendens;凹頭莧・野莧菜・光莧菜)
   オオホナガアオゲイトウ
(タリノホアオゲイトウ) A. palmeri(A.tamariscimus)
   A. paniculatus(繁穗莧・老粘穀)
   ホソアオゲイトウ A. patulus(;A. chlorostachys;A. hybridus)
   ホナガアオゲイトウ
(イガホビユ) A. powellii
   アオゲイトウ(アオビユ) A. retroflexus(反枝莧・西風穀)
       『中国本草図録』Ⅰ/0044・『中国雑草原色図鑑』47
     var. delilei(短苞反柄莧) 『中国雑草原色図鑑』48
   A. roxburghianus(腋花莧・羅氏莧)
   ハリビユ A. spinosus(刺莧・刺莧菜・野莧菜・野刺莧・假莧菜・猪母刺・白刺莧)
       
中国では食用・薬用。『中国本草図録』Ⅱ/0542・『中国雑草原色図鑑』49
   ヒユ
(広義) A. tricolor(莧) 
     ヒユ ssp. mangostanus(A.mangostanus, A.oleraceus;
         ・莧菜;E.Amaranth, Edible amaranth, Chinese spinach)
     ハゲイトウ ssp. tricolor(A.tricolor,A.gangeticus;三色莧・雁來紅・老少年)
       ヤナギバケイトウ var. salicifolius
   ヒユモドキ A. tuberculatus(Acnida altissima)
   アオビユ(ホナガイヌビユ) A. viridis(A. gracilis;皺果莧・綠莧・細莧・白莧・
       野莧菜・馬齒莧菜・山荇菜) 
『中国本草図録』Ⅱ/0543・『中国雑草原色図鑑』49 
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)莧実に、また源順『倭名類聚抄』(ca.934)莧に、「和名比由」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』23(1806)莧に、「ヒユ
和名鈔 ヒヤウ俗名 ヒヨ筑前汀州 ヒイ備前雲州 カラヒイ備前 ヒイナ阿州 ヒヤウアカザ津軽 ハビヤウ加州 ヒヤウナ紀州 マヒユ トウビユ トウノヒユ播州」と。
 インド原産。中国・マレー半島では、古くから蔬菜として栽培した。
 日本には 古く伝わり、一部で蔬菜として栽培してきたが、今は稀。時に逸出して野生化している。
 全草・根・種子を薬用にし、嫩葉を食用にする。

   この村の小さき園に莧といふ草はしげりて秋は来
(き)むかふ
    
(1945「疎開漫吟」,齋藤茂吉『小園』)
 


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