はげいとう (葉鶏頭) 

学名  Amaranthus tricolor (A.tricolor subsp.tricolor, A.tricolor var.gangeticus, A. gangeticus)
日本名  ハゲイトウ 
科名(日本名)  ヒユ科
  日本語別名  
漢名  雁來紅(ガンライコウ,yànláihóng)
科名(漢名)  莧(カン,xiàn)科
  漢語別名  三色莧(サンシキカン,sansexian)、十樣錦、老來少(ロウライショウ,lăoláishăo)、人莧、赤莧、白莧
英名  Tampala, Josef's coat, Fountain plant
2004/09/06 2009/08/22 富山県五箇山
2005/08/05 三芳町竹間沢 2005/08/23 同左(同一株) 2005/09/12   同左(同一株)

 Amaranthus tricolor の種内分類群については、ヒユを見よ。  
 ヒユ属 Amaranthus(莧 xiàn 屬)については、ヒユ属を見よ。
 漢名の雁來紅は、雁が渡ってくる頃になると葉が色づくことから。
 老來少は、秋深まり、株が成熟するのにつれてますます色鮮やかになる、すなわち若々しくなることから
(少は 年が若いこと)
 『大和本草』老少年に、「鴈來紅也、九月其葉鮮紅、一種六月葉紅者、十樣錦ト名ツク」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』11
(1806)に、「鴈来紅 ハゲイトウ ガンライコウ佐州」と。
 熱帯アジア原産。観葉植物として、食用のヒユ A. tricolor から選抜育成された。
 清少納言『枕草子』第67段「草の花は」に、「また、わざととりたてて人めかすべくもあらぬさまなれど、かまつかの花らうたげなり。名もうたてあなる。雁の来る花とぞ文字には書きたる」とあるかまつかは、「雁の来る花とぞ文字には書」くというのが雁来紅のことであるとすれば、ハゲイトウ(あるいはケイトウか)であろう。
 なお、今日のカマツカは、バラ科の樹木。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)に、「ハゲイトウニ数種アリ。鴈来紅ハハゲイトウノ内ニテ脚葉ノ色紫ニシテ秋ニ至テ頂ニ深紅色ノ葉ヲ出スヲ云。…一種脚葉緑ニシテ秋ニ至テ頂ニ黄色ノ葉出ルヲ鴈来黄と云。花戸ニテ黄ガンライト云。十様錦ハ ニシキサウ・モミヂサウト呼。此モハゲイトウノ内ニテ秋ニ至テ紅緑黄紫ノ四色雑ル者ヲ云」と。

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