ほうきぎ (箒木) 

学名  Kochia scoparia (Bassia scoparia)
日本名  ホウキギ
科名(日本名)  アカザ科
  日本語別名  ニワクサ、ネンドウ、ホウキグサ・ハハキグサ・ハハキギ
漢名  地膚(チフ,difu)
科名(漢名)  藜(レイ,li)科
  漢語別名  掃帚菜(ソウシュウサイ,saozhoucao)、落帚(ラクシュウ,luozhou)・落藜(ラクレイ,luoli)、千心妓女、千頭子
英名  Belvedere, Summer cypress, Broom cypress, Broom goose-foot, Burning bush
2007/06/20 薬用植物園

2008/07/21 薬用植物園
 
f. trichophylla   2004/09/13 新座市中野




 ホウキギ属 Kochia(地膚屬)には、次のようなものがある。
   K. eriantha(棉藜)
   K. iranica(伊朗地膚)
   K. krylovii(全翅地膚)
   K. laniflora(花地膚)
   イソホウキギ K. littorea
   K. melanoptera(黑翅地膚)
   K. odontoptera(尖翅地膚)
   K. prostrata(木地膚)
   ホウキギ K. scoparia(地膚・掃帚菜)
     f. trichophylla(掃帚菜)

 近年の説では、ホウキギ属 Kochia は、バッシア属 Bassia に統合する。 
 アカザ科 Chenopodiaceae(藜科)については、アカザ科を見よ。
 和名は、茎・枝を乾燥させて箒(ほうき)として用いることから。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)地膚子に、「和名尓波久佐、一名末岐久佐」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)地膚に、「和名迩波久佐、一云末木久佐」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』12(1806)に、「ハゝキゞ
今ホホキギト云 ハキゞ南部にて箒ヲハキト云。故ニ此名アリ ホホキボウ佐州 ホホキボ同上」と。
 広くユーラシア大陸に分布。
 中国では、嫩茎を食用。また種子(地膚子)・全草を薬用にする。『中薬志Ⅱ』pp.114-119
 地方により、シロザの胞果・シナガワハギの莢果を、地膚子の代用にする。 
 『爾雅』釋草に「(セン,jian)、王蔧(オウスイ,wanghui)」と、その郭璞注に「王帚(オウシュウ,wangzhou)也。似藜、其樹可以爲埽篲(ソウスイ,saohui)。江東呼之曰落帚(ラクシュウ,luozhou)」と。
 日本では、秋田地方で種子を「とんぶり」と呼び、食用にする。
 『万葉集』に、たまばはき(玉箒)と呼ばれている植物は、コウヤボウキ Pertya scandens。
 平安時代に箒木(ははきぎ)と呼ばれたものは、信濃国薗原(美濃国との境という)にあったという伝説上の木。遠くから見れば箒を立てたように見えるが、近づくと じつはそんな木はなく、何も見えない、という。

   薗原や ふせや
(伏屋)におふる 帚木の ありとは見えて あはぬ君かな
     
(是則,『古今和歌集』)
   あはざらん ことをばしらで はゝきぎの ふせやときゝて たづねきにけり
     
(西行,『山家集』)
 
 「葉を食にもし、あへ物あつ物種々料理に用ゆ。圃に畦作しうゆるに及ばず。屋敷の内庭の端々能く肥へたる所、又は菜園の道ばたかきぎはなど物の妨げにならぬ所を見合せうゆべし」(宮崎安貞『農業全書』1697)

  穉
(をさな)かりし頃しのばなと此(この)ゆふべ帚(はうき)ぐさの実われに食(く)はしむ
     (1945,齋藤茂吉『小園』)
 


跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
跡見群芳譜トップ ナス オクラ ブルーベリー コマツナ ソバ ナシ 農産譜index