こしょう (胡椒) 

学名  Piper nigrum
日本名  コショウ
科名(日本名)  コショウ科
  日本語別名  
漢名  胡椒(コショウ,hujiao)
科名(漢名)  胡椒科
  漢語別名  土蓽茇
英名  Pepper
2007/03/04 薬用植物園 (温室)


 コショウ科 Piperaceae(胡椒科)には、世界の熱帯を中心に約8-12属1400-3000種がある。

   サダソウ属 Peperomia(豆瓣綠屬・草胡椒屬)
        
約600-1000種。サダソウ科 Peperomiaceae として独立させることがある
     シマゴショウ P. boninsimense
     P. cavaleriei(硬毛草胡椒)
     P. dindygulensis(石蟬草)
     P. duclouxii(短穗草胡椒)
     P. heyneana(蒙自胡椒)
     サダソウ P. japonica
     P. laevifolia
爪哇産、『週刊朝日百科 植物の世界』9-54
     P. leptostachys
       var. cambodiana(柬埔寨草胡椒)
     P. nakaharai(山草椒)
     ウスバナコショウ P. pellucida(草胡椒)
 南アメリカ原産
     P. reflexa(P.tetraphylla;豆瓣綠)
   コショウ属 Piper(胡椒屬)
   Pothomorphe(大胡椒屬)
     P. subpeltata(大胡椒)
 臺灣産。 
   Zippelia(齊頭絨屬) 1属1種
     Z. begoniaefolia(齊頭絨)
中国(南部)乃至マレーシア産。『週刊朝日百科 植物の世界』9-53 
 コショウ属 Piper(胡椒屬)の植物には、約1000種がある。
   P. arborescens(蘭嶼胡椒)
   P. arboricola (小葉蒟・小葉爬崖香) 
図版は『中国本草図録』Ⅰ/0017
   P. attenuatum(卵葉胡椒)
   P. austrosinense(彎果胡椒・華南胡椒・穿壁風) 『中国本草図録』Ⅹ/4548
   P. bambusaefolium(竹葉胡椒)
   P. bavinum(腺脈胡椒)
   ウスバフウトウカズラ P. begoniaefolium(薄葉爬岩香)
 臺灣産
   キンマ P. betle (蒟醬・蔞葉)
   P. boehmeriaefolium (蕁麻葉胡椒・苧葉蒟・蘆子蘭)
     var. tonkinense (光軸苧葉蒟) 『中国本草図録』Ⅷ/3522
   P. bonii(複毛胡椒) 『中国本草図録』Ⅷ/3523
   P. chaba
タイ産
   P. chaudocanum({孟力}海胡椒)
   P.chinense(中華胡椒)
   ヒッチョウカ P. cubeba(蓽澄茄・毘陵茄子・澄茄)
東南アジア産。『中薬志Ⅱ』pp.371-376
   P. curtipedunculum(細苞胡椒)
   P. daimiaoshanense(大苗山胡椒)
   P. flaviflorum(黄花胡椒)
   P. glabricaule(光莖胡椒)
   ブッシュコショウ P. guineense
西アフリカ産
   P. hainanense (海南胡椒・海南蒟・山胡椒) 
図版は『中国本草図録』Ⅰ/00018
   P. hancei (山蒟・綠藤・香藤・鑽骨風)『中薬志Ⅲ』pp.481-485、『中国本草図録』Ⅹ/4549
   P. hochiense(河池胡椒)
   P. interruptum(疏果胡椒)
   フウトウカズラ(ツルコショウ) P. kadzura(P.futokadsura;細葉靑蔞藤・海風藤・風藤・
        大風藤・眞風藤・爬岩香・荖藤・山荖葉) 
東アジアの暖帯に分布。
        『中薬志Ⅲ』pp.481-485(石南藤)・533-536(海風藤)、『週刊朝日百科 植物の世界』9-52
   クラルフウトウカズラ P. kawakamii(恒春風藤・川上氏爬岩香)
 臺灣産
   P. kwashoense(綠島風藤)
   P. laetispicum(大葉蒟) 『中国本草図録』Ⅸ/4063
   P. lingshuiense(陵水胡椒)
   インドナガコショウ
(ヒハツ) P. longum (蓽菝・印度長果胡椒・鼠尾;E.Indian long pepper)
         
インド原産、未成熟果実を薬用。『中薬志Ⅱ』pp.368-370、『中国本草図録』Ⅰ/0019
   P. macropodum(粗梗胡椒)
   P. martinii(毛山蒟・石南藤) 『中国本草図録』Ⅷ/3524
   カヴァ
(カワカワ・アワ) P. methysticum ポリネシア・ミクロネシア産
   P. mischocarpum(柄果胡椒)
   P. mullesua(短蒟)
   P. mutabile(變葉胡椒)
   P. nepalense(尼泊爾胡椒)
   コショウ P. nigrum (胡椒
『中国本草図録』Ⅰ/0020・『週刊朝日百科 植物の世界』9-50
   P. nudibaccatum(裸果胡椒)
   P. officinarum
インドネシア・マレー産
   P. paepuloides (蘆子藤・蘆子)
   P. pedicellatum(角果胡椒)
   P. pingbienense(屏邊胡椒)
   P. pleiocarpum(綫梗胡椒)
   P. polysyphorum(樟葉胡椒)
   P. ponesheense(肉軸胡椒)
   タイヨウフウトウカズラ P. postersianum
   P. puberulilimbum (毛葉胡椒・天仙藤・毛蒟・毛蔞・石蔞・玉溪)
   P. puberulum (毛蔞・石蔞・毛蒟・石南藤)
『中国本草図録』Ⅶ/3045
   P. pubicatulum(岩參)
   ジャワナガコショウ(ジャワコショウ・ヒハツ) P. retrofractum(P.officinalum;
        爪哇長果胡椒・假蓽蕟;E.Javanese long pepper)
『週刊朝日百科 植物の世界』9-51
   P. rubrum(紅果胡椒)
   P. sarmentosum (蛤蔞・假蒟・假蔞)
 『中国本草図録』Ⅱ/0517
   P. semiimmersum(緣毛胡椒)
   P. senporeiense(斜葉蒟)
   P. sinense(華山蔞)
   P. spirei(滇南胡椒)
   P. stipitiforme(短柄胡椒)
   P. submultinerve var. nandanicum(狹葉多脈胡椒)
   P. sylvaticum(長柄胡椒)
ビルマ・インド産
   P. szemaoense(思茅胡椒)
   P. taanyuanense(粗穗胡椒)
   P. terminaliflorum(頂花胡椒)
   P. thomsonii(球穗胡椒)
   P. tricolore(三色胡椒)
   P. wallichii var.hupehense(P.aurantiacum var.hupehense;巴岩香・石楠藤・南藤)
        
『中薬志Ⅲ』pp.481-485(石南藤)
   P. yinkiangense(盈江胡椒)
   P. yunnanense(蒟子) 
 サンスクリット語で、インドナガコショウを ピッパリ pippali と呼ぶ。
 漢語には、これを蓽{草冠に撥}梨(ヒツハツリ,bibali)、蓽■{草冠に撥}・蓽菝・蓽蕟・蓽茇(いずれもヒツハツ,biba,
ひはつ)と音写する。
 学名の piper、英名の pepper も、pippali の転訛。
 これに対して、コショウのサンスクリット名はマリチャ maricha。
 源順『倭名類聚抄』(ca.934)に、「蒟醬 本草云、蒟醬、一名蓽■{草冠に撥}〔必発二音。和名和太々非〕」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』
(1806)28胡椒に、「ヱノミゴシヤウ東国」と。
 インド(南西部)原産。広く東南アジア・ブラジルなどで栽培する。
 中国では、兩廣・雲南・臺灣で栽培する。
 種子にチャビシン1-3%・ピペリン・精油2%内外を含む。
 その果実・種子は、古来香辛料・防腐剤・薬用などに用いる。古代ローマではシナモンとともに代表的なスパイスの一。
 未熟果を干し、果皮に皺がよって黒くなったものを黒コショウ black pepper(黑川・黑古月)、成熟果の白色の種子を白コショウ white pepper(白川・白古月) という。『中薬志Ⅱ』pp.299-302 
 中国では、唐本草に初見。日本では、奈良時代に入る。
 『花壇地錦抄』(1695)巻三「冬木之分」に、「こせう 木。葉ハぢんてうげのるひにて、花白シ。あかき実有。味ヒからきゆへこせうの名ヲ得たり。かならず不可食」と。



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