かわらよもぎ (河原艾) 

学名  Artemisia capillaris(A. capillaris var. arbuscula)
日本名  カワラヨモギ
科名(日本名)  キク科
  日本語別名  ネズミヨモギ、ハマヨモギ、イヌヨモギ、コギ、フナバハキ、
漢名  茵蔯蒿(インチンコウ,yinchenhao)
科名(漢名)  菊(キク,ju)科
  漢語別名  因陳(インチン,yinchen)、棉茵陳、西茵陳、白蒿
英名  

2007/04/19 薬用植物園 2008/04/17 同左
2008/05/22 同上 2008/04/05 明治薬科大学薬草園
2007/07/21 薬用植物園 2006/08/12 同左

2010/10/16 薬用植物園

 ヨモギ属 Artemisia(蒿屬)については、ヨモギ属を見よ。
 キク科の植物については、キク科を見よ。
 漢名は、歴史的には因陳(インチン,yinchen)・因塵(インチン,yinchen)とも書かれた。
 なお、A.frigida にも茵陳蒿・白蒿の名がある。
 李時珍『本草綱目』(ca.1596)の釈名に、陳蔵器の説を引いて、「此れ蒿類なりと雖も、冬を経て死なず、更に旧苗に因りて生ず。故に因陳と名づく」と。 
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)茵陳蒿に、「和名比岐与毛岐」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)茵陳蒿に、「和名比岐与毛木」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』11
(1806)に、「茵蔯蒿 カハラヨモギ青蒿黄花蒿ニモコノ名アリ、混ズベカラズ ネズミヨモギ コギ遠州 フナバゝキ藝州 ハマヨモギ加州 イヌヨモギ和州、同名アリ」と。
 日本(本州以南)・朝鮮・中国(全国)・フィリピン・ネパールに分布。
 埼玉県では絶滅危惧Ⅱ類(VU)。
 中国では、若い苗を乾燥したものを茵蔯と呼び、薬用にする。すなわち3-4月に、苗の高さが6-7cmのとき、全草を掘り出して根を除き、干して薬用にする。黄疸など肝臓疾患の特効薬。
 ただし、生薬茵蔯蒿の基原植物はカワラヨモギとは限らず、混乱しているが、大多数はヨモギ属の中で、白色乃至灰白色の絨毛をもつ植物の幼い苗を言い、調べるとほかに次のようなものがある、という。
   ハマヨモギ A. scoparia(猪毛蒿・濱蒿・臭蒿・東北茵蔯・黄花蒿・絨蒿)
『中国本草図録』Ⅵ/2874・『中国雑草原色図鑑』233
   オトコヨモギ A. japonica(牡蒿)
   A. sacrorum (鐵杆蒿・萬年蒿・茵蔯蒿・白蓮蒿)
 『中国本草図録』Ⅵ/2873
   A. frigida (冷蒿・小白蒿・白蒿・剛蒿・茵蔯蒿)
『中国雑草原色図鑑』231
   Oxytropis myriophylla(狐尾藻棘豆・多葉棘豆・鷄翔草) 『中国本草図録』Ⅴ/2165。マメ科オヤマノエンドウ属
   ハナハッカ(オレガノ) Origanum vulgare(牛至・滇香薷・土香薷・滿坡香・五香草)
   ヒキヨモギ S. chinensis(陰行草・金鐘茵陳・土茵陳草・角茵陳・罐兒茶・北劉奇奴)
                
(以上、『中薬志Ⅲ』pp.161-169)

 日本薬局方のインチンコウ(茵蔯蒿)は、カワラヨモギの頭花を用いる。


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