おとこよもぎ (男よもぎ)

学名  Artemisia japonica
日本名  オトコヨモギ
科名(日本名)  キク科
  日本語別名  
漢名  牡蒿(ボウコウ,mŭhāo)
科名(漢名)  菊(キク,jú)科
  漢語別名  蔚(イ,wèi)、牡菣(ボウキン,mŭqìn)
英名  
2008/07/24 長野県蓼科山

 Artemisia japonica には、次のような種内分類群がある。

  A. japonica
    オトコヨモギ subsp. japonica(牡蒿)
      オトコヨモギ var.japonica
         
北海道・本州・四国・九州・琉球・朝鮮・臺灣・華東・華北・遼寧・陝甘・兩湖・兩廣・四川・貴州・
         
・雲南・チベット・ヒマラヤ・カシミール・インドシナ・フィリピン・ロシア沿海地方・樺太産
      イトヨモギ var. angustissima(A. angustissima;狹葉牡蒿)
         
九州(宮崎・鹿児島)・朝鮮南部・山東・江蘇・河南・陝甘・河北・遼寧・吉林・黑龍江産
    ハマオトコヨモギ ssp. littoricola(var.macrocephala, A.littoricola;濱海牡蒿)
         
北海道・本州北部・鬱陵島・黒龍江・内蒙古・ロシア沿海地方・ウスリー・樺太産
    マンシュウオトコヨモギ var. manshurica(A.manshurica;東北牡蒿)
         
朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・河北・モンゴリア・ロシア沿海地方・ハバロフスク・アムール産
   
 ヨモギ属 Artemisia(蒿 hāo 屬)については、ヨモギ属を見よ。
 『爾雅』釋草に、「蒿(コウ,hāo)、菣(キン,qìn)」、「蔚(イ,wèi)、牡菣(ボウキン,mŭqìn)」とあり、その註に、菣のうち「子(たね)無き者」を牡菣というのだとある。オトコヨモギは種子が小さいので、種子が無いものと思ったのだろうという(『改訂新版 日本の野生植物』)。 
 和名は、漢名牡蒿の和訳という(『改訂新版 日本の野生植物』)
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』11(1806)に、「牡蒿 ヲトコヨモギ カラヨモギ江州 トヨギ越後ニテハ七月聖霊祭ニ此茎ヲ用テ箸トナス ノギク奥州」と。
 
 中国では、全草・根を牡蒿(ボウコウ,mŭhāo)と呼び薬用にする。湖南・廣東では土柴胡と呼ぶ。『全國中草藥匯編 上』p.463

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