かがみぐさ (鏡草) 

学名  Ampelopsis japonica (A. serjaniifolia)
日本名  カガミグサ
科名(日本名)  ブドウ科
  日本語別名  ビャクレン
漢名  白蘞(ハクレン, báiliăn)
科名(漢名)  葡萄(ホトウ,pútáo)科
  漢語別名  五爪藤(ゴソウトウ,wuzhuateng)、山地瓜、野紅薯、白根、山葡萄秧、貓兒卵
英名  
2007/04/19 薬用植物園
2007/06/07 薬用植物園
2004/07/04 薬用植物園
2007/07/21 同上

 ノブドウ属 Ampelopsis(蛇葡萄 shépútáo 屬)については、ノブドウ属を見よ。
 和名カガミグサの意は不明、という。
 なお、ヤマブキダイコンガガイモなども、カガミ・カガミグサの異名を持つ。
 薟は、レン,liăn と読めばブドウ科の蔓性植物の汎称、ヤブカラシ(烏蘞苺,ウレンバイ, wūliănméi)・カガミグサ(白蘞,ハクレン,báiliăn)など。豨薟と熟せば キケン,xīxiān と読み、メナモミを指す(『漢語大詞典』『漢語大字典』『諸橋大漢和辞典』など)
 『本草和名』白蘞に、「和名也末加々美」と。
 『延喜式』白蘞に、「ヤマカゝミ」と。
 『倭名類聚抄』白蘞に、「和名夜末賀々美」と。
 遼寧・吉林・黑龍江・河北・山西・陝西・河南・山東・江蘇・安徽・浙江・江西・兩湖・四川に分布。
 日本には享保
(1716-1736)年間に渡来。
 中国では、肥大した塊根を白蘞(ハクレン,báiliăn,びゃくれん)と呼び、薬用にする。なお、地方により、

    オフクカズラ Ampelopsis aconitifolia(烏頭葉蛇葡萄・掌裂草葡萄・草白蘞・過山龍)
   Tetrastigma hypoglaucum (粉背崖爬藤) ブドウ科ミツバカズラ属 
   Cynanchum auriculatum (飛來鶴)
 キョウチクトウ科イケマ属 
   コイケマ Cynanchum wilfordii (隔山消・對山飄・無梁藤・隔山橇) 
同上 
   Cynanchum otophyllum (靑洋參・奶漿草・大耳白薇) 
同上 
   テングスズメウリ Solena heterophylla(茅瓜)
 ウリ科テングスズメウリ属

などを、白蘞の名で薬用にする。
    
『中薬志Ⅰ』pp.178-180 『(修訂)中葯志 』I/404-407 『全國中草藥匯編 上』 p.301 
 『日本書紀』巻1・第8段 一書第6に、大己貴命(おほあなむちのみこと,大国主命)の時、「一箇(ひとり)の小男(をぐな)有りて、白蘞(かがみ)の皮を以て舟に為り、鷦鷯(さざき,ミソサザイ)の羽を以て衣にして、潮水(しほ)の(まにま)に浮き到」ったが、それは高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)の子の一人、少彦名命(すくなびこなのみこと)であったと。

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