のぶどう (野葡萄) 

学名  Ampelopsis glandulosa var. heterophylla (A.brevipedunculata var.heterophylla, A.heterophylla)
日本名  ノブドウ
科名(日本名)  ブドウ科
  日本語別名  ザトウエビ(座頭えび)
漢名  蛇葡萄(シャホトウ, shépútáo)
科名(漢名)  葡萄(ホトウ,pútáo)科
  漢語別名  東北蛇葡萄(トウホクシャホトウ,dongbei sheputao)、山葡萄(サンホトウ,shanputao)・假葡萄・野葡萄・綠葡萄、銹毛蛇葡萄、見毒消(ケンドクショウ,jianduxiao)、蛇白蘞
英名  Amur ampelopsis
2020/05 小平市玉川上水緑地
2004/06/15 小石川植物園
2009/07/11 京都府立植物園
2009/08/13 入間市宮寺
2004/08/24 薬用植物園
2004/10/15 新座市中野
2008/11/13 神代植物公園
 Ampelopsis glandulosa には、次の様な種内分類群を区別する。

  var. brevipedunculata(A.brevipedunculata;東北蛇葡萄)
         
朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・極東ロシア産 『全國中草藥匯編 上』pp.783-784
  ケノブドウ var. glandulosa(var.ciliata, var.vestita, var.sinica,
         var.wallichii, A.heterophylla var.ciliata,
         A.heterophylla var.vestita, A.brevipedunculata var.ciliata,
         A.sinica;銹毛蛇葡萄) 『中国本草図録』Ⅹ/4728
  テリハノブドウ var. hancei(A.brevipedunculata var.glabrifolia,
         A.brevipedunculata var.hamcei, A.heterophylla var.hancei,
         A.glandulosa var. glabrifolia, A.sinica var.hancei;
         光葉蛇葡萄・粉藤) 
『中国本草図録』Ⅹ/4729 
  ノブドウ var. heterophylla(A.brevipedunculata var.heterophylla,
         A.heterophylla, A.glandulosa var.brevipedunculata,
         A.brevipedunculata;蛇葡萄・異葉蛇葡萄)
    キレハノブドウ f. citrulloides(A.brevipedunculata var.heterophylla
         f.ditrulloides)
  var. kulingensis(牯嶺蛇葡萄)
漢土南部産
   
 ノブドウ属 Ampelopsis(蛇葡萄 shépútáo 屬)には、アジア・北アメリカに約30種がある。

  オフクカズラ A. aconitifolia(烏頭葉蛇葡萄・掌裂草葡萄・草白蘞・過山龍)
         
『中国本草図録』Ⅰ/0193 
         『(修訂)中葯志 』I/40 『全國中草藥匯編 下』p.788
    var. glabra(掌裂草葡萄・光葉草葡萄・獨脚蟾蜍)
         
『中国本草図録』Ⅵ/2719
         『全國中草藥匯編 上』p.301 『全國中草藥匯編 下』p.788
  A. bodinieri(藍果蛇葡萄・悶光蛇葡萄・上山龍・蘭葉野葡萄)
         『全國中草藥匯編 下』p.788
  A. delavayana(三裂葉蛇葡萄・綠葡萄・槭藤・五爪龍・玉葡萄・紅赤葛)
         
陝甘・四川・貴州・雲南産 『雲南の植物Ⅱ』169 『中国本草図録』Ⅴ/2203
         『全國中草藥匯編 上』pp.808-809 『(修訂)中葯志 』I/367-369
  A. glandulosa
   ノブドウ var. heterophylla(A.heterophylla;異葉蛇葡萄・蛇葡萄)
  アツバノブドウ A. hummlifolia(葎葉蛇葡萄・七角白蘞・小接骨丹)
         『中国本草図録』Ⅸ/4229・『中国雑草原色図鑑』132
         『全國中草藥匯編 下』p.788
    ミツバノブドウ f. trisecta
  カガミグサ(ビャクレン) A. japonica(A. serjaniifolia;白蘞・五爪藤)
   
 ブドウ科 VITACEAE(葡萄 pútáo 科)については、ブドウ科を見よ。
 ザトウエビのエビは、エビヅルで、葡萄類の通称。
 北海道・本州・四国・九州・琉球・朝鮮・河北・河南・華東・兩廣・四川・貴州・雲南に分布。
 花期は7-8月。「果実は球形で淡緑白色から紫色を帯びて褐色となるが、多くはブドウタマバエ・ブドウトガリバガなどの幼虫が寄生し、虫こぶをつくる」
(世界大百科事典)
 実は、まずくて食えない。
 中国では、根皮を蛇葡萄と呼び、薬用にする。一説に、変種のニシキノブドウ var. elegans を薬用とし、利尿・解熱に用いる。
 また、同属の植物の多くを薬用にする。A. delavayana(三裂葉蛇葡萄・五爪龍)の根を綠葡萄・玉葡萄根と呼び、カガミグサ A. japonica の塊根を白蘞(ハクレン,báiliăn,
びゃくれん)と呼ぶ、など。

テリハノブドウ  var. hancei(光葉蛇葡萄)
   2023/10/12 植物多様性センター

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