みかんか (ミカン科)
学名 Rutaceae 科名(日本名) ミカン科 科名(漢名) 芸香(ｳﾝｺｳ,yúnxiāng)科 英名
| 辨 | ミカン科 Rutaceae(芸香 ｳﾝｺｳ,yúnxiāng 科)は、世界の熱帯～温帯に、154-160属 約2000-2100種がある。 オオバゲッケイ属 Acronychia(山油柑屬) 熱帯アジア･濠洲に約42-55種 オオバゲッケイ A. pedunculata(山油柑･降眞香･石苓舅･山橘) ベルノキ属 Aegle(木橘屬) インド･東南アジアに1-3種 ベンゴール A. marmelos(木橘･孟加拉蘋果;E.Bengal quince)インド原産 アミリス属 Amyris(炬香木屬) 熱帯･亜熱帯アメリカに約40-60種 ツゲコウジ属 Atalantia(酒餠簕屬) 熱帯･亜熱帯アジアに約17-23種 ツゲコウジ A. buxifolia(酒餠簕) 臺灣･福建･兩廣･ベトナム産 オオバゲッキツ属 Bergera(咖喱樹屬) マツカゼソウ属 Boenninghausenia(石椒草屬) シロテツ属 Boninia(白鐵茱萸屬) Melicope に包摂 ボロニア属 Boronia(石南香屬) 濠洲･タスマニアに約134-148種 シロサポテ属 Casimiroa(香肉果屬) メキシコ･中米に約10種 インドシュスノキ属 Chloroxylon(黃緞木屬) マダガスカル･インド南部･スリランカに1-3種 ミカン属 Citrus(柑橘屬) ワンピ属 Clausena(黃皮屬) ハクセン属 Dictamnus(白蘚屬) ユーラシア温帯に1-5種 D. albus(D.angustifolius;狹葉白蘚) ハクセン D. dasycarpus(白蘚･白羶･八股牛･山牡丹･羊鮮草) 朝鮮･漢土･極東ロシア産 『週刊朝日百科 植物の世界』3-184。 根皮を薬用 『中薬志Ⅲ』pp.414-422。本草和名等にヒツジグサと。 Euodia(洋茱萸屬) ニューギニア･太平洋に約7種 E. lepta(三叉苦) 『全國中草藥匯編 上』p.26 Flindersia(巨盤木屬) 濠洲･ニューギニア･太平洋に約16種 F. amboinensis(巨盤木) ニューギニア産 ハナシンボウギ属 Glycosmis(山小橘屬) 東南&南アジア･濠洲の熱帯･亜熱帯に約50種 ハナシンボウギ G. parviflora(G.citrifolia;山小橘･小花山小橘) 九州南部･琉球･臺灣･兩廣･ベトナム･フィリピン産 『全國中草藥匯編 上』p.101 G. pentaphylla(山小橘) 雲南･インドシナ･ヒマラヤ･インド産 Haplophyllum(擬芸香屬) 地中海地方･西&中央アジア･モンゴリア･南シベリア･中国北部に約50-70種 クサヘンルーダ H. dauricum(北芸香) 極東ロシア･モンゴリア･華北･陝甘･寧夏･新疆産 ハネザンショウ属 Harrisonia(牛筋果屬) 熱帯アフリカ･東南アジアの熱帯に約3-4種 ハネザンショウ H. perforata(牛筋果) 福建･廣東･東南アジア･フィリピン産 ウッドアップル属 Limonia(象橘屬) インドに1種 ウッドアップル L. acidissima(L.elephantum, Feronia limonia; 象橘･木蘋果;E.Wood apple) Luvunga(三葉藤橘屬) 熱帯&亜熱帯アジア･濠洲に約8-10種 L. scandens(三葉藤橘) 海南島･雲南･インドシナ･ミャンマー･アッサム産 アワダン属 Melicope(蜜茱萸屬) Micromelum(小芸木屬) 漢土･東南アジア･ヒマラヤに約8-10種 M. falcatum(大管･野黃皮) 兩廣･雲南･インドシナ産 M. integerrimum(小芸木) 兩廣･雲貴･インドシナ･ミャンマー･ヒマラヤ産 ゲッキツ属 Murraya(九里香屬) Naringi(柑果子屬) 1種 N. crenulata(面膜樹) インドシナ･インド産 コクサギ属 Orixa(常山屬) Paramignya(單葉藤橘屬) 熱帯アジアに約15-16種 P. confertifolia(單葉藤橘) 廣西･雲南･ベトナム産 キハダ属 Phellodendron(黃蘗屬) Psilopeganum(裸芸香屬) 1種 P. sinensis(裸芸香･虱子草) 湖北･四川･貴州産 ホップノキ属 Ptelea(楡橘屬) ヘンルーダ属 Ruta(芸香屬) ミヤマシキミ属 Skimmia(茵芋屬) ゴシュユ属 Tetradium(呉茱萸屬) サルカケミカン属 Toddalia(飛龍掌血屬) 1種 サルカケミカン T. asiatica(T.aculeata;飛龍掌血･散血飛･爬山虎) 秦嶺以南･臺灣･インドシナ･インド･アフリカ産 根･葉を薬用『全國中草藥匯編 上』p.70 グミミカン属 Triphasia(錦橘果屬) 東南アジア･太平洋の熱帯に3種 T. trifolia(E.Lime berry) サンショウ属 Zanthoxylum(花椒屬) |
| 訓 | 和名ミカンについては、柑橘類の訓を見よ。 |
| 科名 Rutaceae は、ヘンルーダ Ruta graveolens に基づく。 | |
| 漢名 芸香(ｳﾝｺｳ,yúnxiāng)は、狭義にはヘンルーダを指す。 | |
| 漢字 芸について。 戦後の日本では、芸の字を藝の略字とし、げいと読み、げいじゅつ(芸術)･げいのう(芸能)･えんげい(演芸･園芸)などの語に用いるが、日本でしか通用しない。 げいじゅつ･げいのうのげいは、正字体は藝(ｹﾞｲ,yì)、中華人民共和国の簡体字では艺(ｹﾞｲ,yì)である。 一方、芸の字は、歴とした正字として昔からあり、芸(ｳﾝ,yún)と読み、香草(香りの良い草)の意。それ以外の意味はない。 |
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