きはだ (黄膚)

学名  Phellodendron amurense
日本名  キハダ
科名(日本名)  ミカン科
  日本語別名  
漢名  (コウハク,huangbo,おうばく)・檗・
科名(漢名)  芸香(ウンコウ,yunxiang)科
  漢語別名  蘖、黃波羅・黃波欏、黃伯栗
英名  Amur cork tree
2007/04/19 薬用植物園 2007/05/03 同左
2007/05/26 同上
2008/06/01 同上
2007/06/02 神代植物公園
 種内で地域的変異があり、ヒロハノキハダ(カラフトキハダ) var. sachaliense・オオバノキハダ var. japonicum・ミヤマキハダ var. lavallei などがある。
 キハダ属 Phellodendron(蘗屬)は、アジアの温帯に約10種がある。
   キハダ P.amurense()
     オオバノキハダ var. japonicum
     ミヤマキハダ var. lavallei
     ヒロハノキハダ(カラフトキハダ) var. sachaliense
 本州北部・北海道に分布
   P.chinense(黃皮樹・川蘗・灰皮柏・華黃柏・小連樹)
          
中国(陝西・甘粛・浙江・江西・湖北・貴州・四川・雲南)に分布
     var. falcatum (鐮刀葉黃皮樹)
雲南産
     var. glabriusculum (禿葉黃皮樹) 陝西南部・四川・湖北産、『中国本草図録』Ⅹ/4680
     var. omeiense (峨嵋黃皮樹)
四川産
     var. yunnanense(雲南黃皮樹)
雲南産
   タイワンキハダ P.wilsonii(臺灣黄蘗・魏氏黄蘗)
臺灣産 
 ミカン科 Rutaceae(芸香科)については、ミカン科を見よ。
 和名キハダ(黄膚)は、樹皮の内側が黄色いことから。
 漢名の檗・蘗は 同音同義、キハダを指す。小檗・小蘗とは、メギの仲間。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)蘗に、「和名岐波多」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)蘗に「和名岐波太」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』
(1806)31蘗木に、「キハダ木皮黄色ナル故ニキハダト名ク」と。
 アイヌ語で、ヒロハノキハダ(カラフトキハダ)の実をシケレベ、木をシケレベニと云う。
 日本語に入り、訛ってキハダの実をシコノヘイ、更に訛ってシコロと云う。
 日本(北海道・本州・四国・九州)・朝鮮・中国(華北・東北)・アムール・ウスリーに分布。
 樹皮の内皮をコルクとして用い、また黄色の染料にする。
 本種及び P.chinense(黄皮樹)の、樹皮のコルク層を除き 乾燥したものを、黄蘖・黄檗・黄柏(おうばく)と呼び薬用にする。『中薬志Ⅲ』pp.454-458、日本薬局方
 主成分はベルベリン、はなはだ苦い。
(商品名を「ワカ末」というものはこれであるという)
 キハダの皮やセンブリの根を煮詰めて作った、黒い飴のような形の胃薬を、陀羅尼助(だらにすけ)という。奈良県(大峯・当麻など)の産。
 大変に苦いので、僧侶が陀羅尼を唱えるときに眠気覚ましに口に含んだと云う。

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