まつりか (茉莉花) 

学名  Jasminum sambac
日本名  マツリカ
科名(日本名)  モクセイ科
  日本語別名  ジャスミン、モウリンカ(毛輪花)、モレンカ、モリカ
漢名  茉莉(マツリ,moli)
科名(漢名)  素馨(ソケイ,suxin)科
  漢語別名  末利・抹厲・抹利・沒利・末麗
英名  Arabian jasmine
2005/08/11  薬用植物園 (温室)

 ソケイ属 Jasminum(茉莉屬)には、次のようなものがある。
   J. albicalyx(白萼茉莉)
   J. amplexicaule(扭肚藤・猪肚勒) 『中国本草図録』Ⅸ/4292
   J. anisophyllum(異葉淸香)
   ベニバナソケイ J. beesianum(紅茉莉・紅素馨・小酒瓶花)
        
 『雲南の植物Ⅱ』206・『中国本草図録』Ⅶ/3299
   J. cathayensis(華南茉莉・華南素馨)
   J. coarctatum(密花素馨) 『雲南の植物Ⅲ』225
   J. dispermum(雙子素興)
   J. duclouxii(叢林素馨・夾竹桃葉素馨)
         『雲南の植物Ⅱ』207・『中国本草図録』Ⅷ/3735
   リュウキュウオウバイ J. floridum(探春花・迎夏・長春・牛虱子)
        
 『中国本草図録』Ⅲ/1323
   J. giraldii(毛葉探春・荃皮・前皮)
   ボルネオソケイ J. gracillimum(E.Borneo jasmine)
   J. grandiflorum → J. officinale
   J. humile
     ヒマラヤソケイ var. humile(矮探春・小黄素馨)
 『雲南の植物Ⅰ』201
     ウンナンソケイ var. glabrum
     var. kansuense(甘肅矮探春)
     キソケイ var. revolutum
     var. siderophyllum(鐵銹葉矮探春)
   J. lanceolarium(北淸香藤・破骨風・破藤風) 『雲南の植物Ⅲ』225
     var. puberulum(淸香藤)
   J. laurifolium(嶺南茉莉・桂葉素馨) 
『中国本草図録』Ⅱ/0760
   オウバイモドキ J. mesnyi(J.primulinum;雲南黄馨・野迎春;E.Primrose jasmine)
   ボルネオソケイ J. multiflorum
   イヌシロソケイ J. nervosum(靑藤仔・鷄骨香・蟹魚膽藤・千里行房)
         『雲南の植物Ⅲ』225・『中国本草図録』Ⅹ/4791
     var. elegans(小葉靑藤仔)
   オウバイ J. nudiflorum(迎春花・金腰帶・小黄花;E.Winter jasmine)
     var. pulvinatum(■
{折冠に虫}状迎春)
   J. odoratissimum(濃香探春・金茉莉)
   J. officinale
     ソケイ
(ペルシャソケイ・シロモッコウ) f. officinale(素方花;E.Poet's jasmine,
        White jasmine)
中国(南部)・ヒマラヤ・イランに分布
     オオバナソケイ
(ソケイ・スペインソケイ・ツルマツリ) var. grandiflorum(素馨,
        ソケイ,suxin/suxing)
中国(西南)産
   J. pentaneurum(厚葉素馨・靑竹藤) 『中国本草図録』Ⅹ/4792
   J. pilosicalyx(毛萼茉莉)
   J. polyanthum(素興花・多花素馨・鷄爪花) 『雲南の植物Ⅱ』208
   J. pubigera(細毛探春)
   マツリカ J. sambac(茉莉;E.Jasmine,Arabian jasmine)
   J. seguinii(亮葉茉莉・大理素馨) 『雲南の植物Ⅱ』208
     var. cordatulum(心葉茉莉)
     var. latilobum(寛瓣茉莉)
   J. sinense(華淸香藤・華素馨)
   J. subhumile var. glabricymosum(光素馨) 『雲南の植物Ⅱ』208
   オキナワソケイ J. superfluum 
 英語のジャスミン Jasmin は、ソケイ属の植物の総称だが、就中マツリカを指す。
 モクセイ科 OLEACEAE(木犀科)については、モクセイ科を見よ。
 漢名の茉莉花は、サンスクリット語のマーリカー malika・パーリ語のマッリカー mallika の音写、抹厲・末麗・末利・抹利・没利・摩利迦などとも写し、仏典では奇妙・鬘花と意訳する。
 サンスクリット語で一名をヴァールシカー varsika、パーリ語でヴァッシカー vassika といい、雨時生・夏生と意訳する。
 和名は、漢名の音。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』10(1806)に、「モウリンクハ
薩州 モレン花 モリ花三名ミナ唐音ノ転ナリ」「今ハマリト呼」と。
 学名・英名のジャスミンは、アラビア語 yasamin・ペルシア語 yasemin から。
 漢語にも、野悉蜜(ヤシツミツ,yesimi)・耶悉茗(ヤシツメイ,yesiming)と音写したが、これはオオバナソケイ(素馨,ソケイ,suxin・suxing)を指した。
 インド・アラビア原産。今日では、南インドのマイソール州で盛んに栽培する。
 中国では、唐末頃から華南(兩廣・雲南)で栽培され始め、宋代に一般化した。
 観賞用のほか、女性は身に着けて首飾りとし、或いは化粧水として用い、またその花瓣を乾燥させて茶に混ぜ、茉莉茶
(マツリチャ,molicha。別名は香片茶 xiangpiancha、英名は jasmine tea)として飮用する。
 日本には「慶長(1596-1615)年中ニ始テ来ルト云、京師ニハ宝暦(1750-1764)ノ頃ヨリ流布ス」(『本草綱目啓蒙』)

     茉莉(まつり)花の夜の一室(ま)の香のかげに
     まじれる君が微笑
(ほゝゑみ)はわが身の痍(きず)
     もとめ来て沁みて薫りぬ、貴
(あて)にしみらに。
        
(蒲原有明「茉莉花」より)
 

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