うまのすずくさ (馬鈴草) 

学名  Aristolochia debilis
日本名  ウマノスズクサ
科名(日本名)  ウマノスズクサ科
  日本語別名  ウマノスズカケ(馬鈴懸)、ウマノスズ、ジャコウソウ、オハグロバナ、ショウモクコウ
漢名  馬兜鈴(バトウレイ,madouling)
科名(漢名)  馬兜鈴科
  漢語別名  靑木香(セイボクコウ,qingmuxiang)・土靑木香・野木香根、天仙藤(テンセントウ,tianxianteng)、都淋藤、獨行根、雲南根、臭拉秧子、痒辣菜
英名  Slender dutchman's pipe
2008/06/01 薬用植物園

2005/07/16   薬用植物園

2005/08/11 同上

2009/08/09 田島が原

2007/08/13 薬用植物園

 ウマノスズクサ科 Aristolochiaceae(馬兜鈴科)には、約7属600種がある。
   Apama(阿柏麻屬)
 近年は Thottea に含むことが多い
     A. hainanensis(阿柏麻)
   ウマノスズクサ属 Aristolochia(馬兜鈴屬)
   カンアオイ属 Asarum(細辛屬) これを次の5属に分けることがある
     フタバアオイ属 Asarum(細辛屬)
     ウスバサイシン属 Asiasarum
     Geotaenium
     カンアオイ属 Heterotropa
     アメリカカンアオイ属 Hexastylis
   Saruma(馬蹄香屬)

   Thottea 
マレー半島・スマトラ・ボルネオ等に約26種
     T. grandiflora
マレー半島産
     T. penitilobata
ボルネオ産 
 ウマノスズクサ属 Aristolochia(馬兜鈴屬)には、温帯から熱帯に約300-350種がある。
   A. manshuriensis(Hocquartia manshuriensis;木通馬兜鈴・木通)
   A. autroszechuanica(川南馬兜鈴・大葉靑木香)
 『中国本草図録』Ⅶ/3056
   A. braziliensis
   A. calcicola(青香藤・南木香)
   A. championii(三筒管・長葉馬兜鈴)
 『中国本草図録』Ⅱ/05
   A. cinnabarina(四川硃砂蓮)
   A. clematitis(E.;Birthwort)
   マルバウマノスズクサ A. contorta(A.nipponica;北馬兜鈴・馬兜鈴・臭葫蘆・後老婆罐)
        
『中国本草図録』Ⅰ/0033・『中国雑草原色図鑑』18
   コロバウマノスズクサ A. cucurbitifolia(南瓜葉馬兜鈴・瓜葉馬兜鈴・靑木香)
   A. cucurbitoides(齒被馬兜鈴・葫蘆葉馬兜鈴)
   ウマノスズクサ A. debilis(馬兜鈴・靑木香)
   A. delavayi var. micrantha(山草果・山蔓草)
   A. fangchi(防己馬兜鈴・廣防己)
 『中国本草図録』Ⅳ/1590
   A. feddei(大寒藥)
   A. fordiana(通城虎)
   A. gentilis(小馬兜鈴・小獨一味)
   A. griffithii(藏馬兜鈴)
 中国(雲南)・ヒマラヤ産、
       『中国本草図録』Ⅴ/2053・『週刊朝日百科 植物の世界』9-48
   A. hainanensis(海南馬兜鈴)
 『中国本草図録』Ⅲ/1081
   A. heterophylla(異葉馬兜鈴・異形馬兜鈴・漢中防己・防己・靑木香)
       『中薬志Ⅰ』pp.246-255、『中国本草図録』Ⅶ/3057
   オオバウマノスズクサ A. kaempferi
     タンザワウマノスズクサ var. tanzawana
   A. kwangsiensis(A. shukangii;廣西馬兜鈴・大葉馬兜鈴・管南香)
 『中国本草図録』Ⅰ/0035
   リュウキュウウマノスズクサ A. liukiensis
   キダチウマノスズクサ A. mandshuriensis(Hoquartia manshuriensis;木通馬兜鈴・
       馬木通・關木通)
木通を見よ。『中国本草図録』Ⅳ/1591
   A. minutissama(朱砂蓮)
   A. mollis(柔毛馬兜鈴・金獅藤・金絲藤)
   ビロードウマノスズクサ A. mollissima(綿毛馬兜鈴・尋骨風)
 『中国本草図録』Ⅳ/1592
   モッコウウマノスズクサ A. moupiensis(木香馬兜鈴・寶興馬兜鈴・
       淮通馬兜鈴・穆坪馬兜鈴)
       『雲南の植物Ⅰ』80・『中国本草図録』Ⅶ/3058・『週刊朝日百科 植物の世界』9-34
   A. neolengifolia(綫葉馬兜鈴)
 『中国本草図録』Ⅴ/2054
   アリマウマノスズクサ(ホソバウマノスズクサ) A. onoei(A. arimaensis)
   A. ovatifolia(卵葉馬兜鈴・毛藤香) 『中国本草図録』Ⅶ/3059
   A. recurvilabra(彎唇馬兜鈴)
   A. saccata(嚢花馬兜鈴)
   タイワンウマノスズクサ(アリマウマノスズクサ) A. shimadae(A.onoei;臺灣馬兜鈴・
       木香・藤薯)
   A. szemaoense(思茅馬兜鈴・夢卜防己)
   A. tagala(卵葉馬兜鈴・耳葉馬兜鈴・黒面防己)
 『中国本草図録』Ⅰ/0036
   A. transsecta(細尖馬兜鈴・粉質青木香・蝴蝶暗消)
   A. tuberosa(硃砂連・廣西硃砂連) 『中国本草図録』Ⅹ/4571
   A. tubiflora(管花馬兜鈴・逼血雷)
   A. westlandii(銀袋・百解馬兜鈴・白金果欖・廣防己・木防己・藤防己・防己)
       
『中薬志Ⅰ』pp.246-255
   A. yunnanensis(雲南馬兜鈴・南木香)
   コウシュンウマノスズクサ A. zollingeriana(A.kankauensis)

 また、アリストロキアの通称で 観賞用に栽培するものに、次のようなものがある。
   パイプカズラ A. elegans(A. littoralis)
   A. finbriata
   A. gigantea
ブラジル産
   オオパイプカズラ(ペリカンバナ) A. grandiflora(E.Dutchman's pipe)
       
グアテマラ・アンティル諸島産 
 和名は、果実の形から。漢名も同。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』14(1806)馬兜鈴に、「ジヤカウサウ苗ノ名。下同 ウマノスゞカケ和州 ツンボグサ播州。コノ実耳ヲ毒ス、故ニ名ク チドリサウ同上 ウマノスゞグサ片玉本草 ウマノスゞ実ノ名 スゞナリ勢州。同上 靑木香根名」と。
 属名は、 aristos(最善)+locheia(出産)の意。ヨーロッパでは、A. clematitis の根茎の芳香が分娩の痛みを和らげると考え、これを安産の薬としたことから。
 A. clematitis の英名 Birthwort も同意。なお Birthwprt はウマノスズクサ属の植物の総称としても用いる。
 英名 Dutchman's pipe は、花の形から。
 日本(本州中部以南・四国・九州)・中国(河南・山東・安徽・江蘇・浙江・福建・江西・兩湖・廣西)に分布。
 ウマノスズクサ属の植物は、一般に有毒。
 果実を馬兜鈴、茎葉を天仙藤、根を靑木香(土靑木香・獨行根)と呼び、いずれも薬用にする。『中薬志』Ⅰpp.277-281・Ⅱpp.69-74・Ⅲpp.479-481
 ただし、木香(ボクコウ,muxiang,もっこう)と呼ぶ中薬は、本来はまったく別物、木香の解説を見よ。



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