うばゆり (姥百合) 

学名  Cardiocrinum cordatum var. cordatum (Lilium cordatum)
日本名  ウバユリ
科名(日本名)  ユリ科
  日本語別名  
漢名  
科名(漢名)  
  漢語別名  
英名  

2016/05/01 茅野市北山 
2006/03/11 野川公園自然観察園
2006/04/15 神代植物公園 2007/06/02 同左 2007/06/28 同左
2007/07/26 同上
2008/07/21 同上

2016/08/05 茅野市北山
2005/10/15 野川公園自然観察園
2006/12/03 神代植物公園

 ウバユリ属 Cardiocrinum(大百合 dàbăihé 屬)には、東アジア・ヒマラヤに3種がある。

   C. cathayanum (Lilium cathayanum; 蕎麥葉大百合)
 安徽・江蘇・浙江・江西・兩湖産
   C. cordatum
      ウバユリ var. cordatum
花は長7-10cm
      オオウバユリ var. glehnii(C. glehnii)
花は長10-15cm
   ヒマラヤウバユリ C. giganteum (大百合
・心葉百合・大葉百合・山菠蘿根)
          陝西・湖南・廣西・・四川・チベット・ヒマラヤ産 『週刊朝日百科 植物の世界』10-19
          
『全國中草藥匯編 上』pp.141-142
      var. yunnanensis (雲南心葉百合) 
    
 ユリ科 Liliaceae(百合 băihé 科)については、ユリ科を見よ。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』9 貝母の条に、蕎麦葉貝母は「俗名ガハユリ ヱイザンユリ テングユリ共ニ同上 バカユリ ミヅユリ ネズミユリ ゴボウユリ筑前 シカカクレユリ同上 ウバユリ阿州勢州 ヤマカブラ加州 カシハユリ江州 メギワ河州 メクワキ同上 ハユリ濃州若州 サルタヒコ ウバガユリ勢州 ヤマカブ越後 ギワヰ播州 ヤゝ備後 ヤマグワヰ勢州」と、また「花ヲ開クトキ葉 已に枯レテナシ。故ニ(「歯が無い」にかけて)ウバユリノ名アリ」と。
 本州(宮城・石川以西)・四国・九州に分布。
 鱗茎から良質の澱粉を採るほか、嫩葉・鱗茎を食用にする。
 中国では、同属の大百合の根を薬用にする。
 日本では、『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 夏之部」に、「姥ゆり 末。花色青し。ほそ長ク横へむきてさく。葉ハ大きくして、花時分ハ落てなし」と。
 「又山林にしかかくれゆりと云ふ物あり。葉はいもの葉のごとく光ありてひろく長し。根は即ちつねのゆりのごとし。是又煮て食する事つねのゆりのごとし」(宮崎安貞『農業全書』1697)。
 『大和本草』に、「シカカクレユリ 西土ノ野人ハ牛蒡ユリト名ツケテ煮テ食ス、其味卷丹ニ似テ甘いシ」と。

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