おなもみ 

学名  Xanthium strumarium (=X. sibiricum)
日本名  オナモミ
科名(日本名)  キク科
  日本語別名  
漢名  蒼耳(ソウジ,cang'er)
科名(漢名)  菊(キク,ju)科
  漢語別名  虱麻頭(シツマトウ,shimatou)、老蒼子(ロウソウシ,laocangzi)、靑棘子(セイキョクシ,qingjizi)、卷耳(ケンジ,juan'er)、葈耳(シジ,xi'er)、胡葈(コシ,huxi)、羊帶來(ヨウタイライ,yangdailai)、葹(シ,shi)、耳璫草(ジトウソウ,erdangcao)、野茄子、刺兒棵
英名  (Siberian) Cocklebur, Burweed
2007/05/26 薬用植物園
2007/07/21 同上
2005/08/19  同上

 オナモミ属 Xanthium(蒼耳屬)には、次のようなものがある。
   X. inaequilatum (偏基蒼耳)
   イガオナモミ X. italicum 
ヨーロッパ原産
   X. mongolicum (東北蒼耳・蒙古蒼耳)
 『中国本草図録』Ⅸ/4387
   オオオナモミ X. occidentale(X.canadense)
メキシコ原産。1929岡山県で発見、今は全国に帰化。
   トゲオナモミ X. spinosum 
ヨーロッパ原産、一説に原産地不明。
       1934大阪市十三で報告、今は本州各地に帰化。
   オナモミ X. strumarium (X. sibiricum;蒼耳・虱麻頭・老蒼子・靑棘子)
       
『中国雑草原色図鑑』275 
 キク科 Compositae(菊科)の植物については、キク科を見よ。
 和名は、茎葉をもんでつけると虫さされに効くことから、「なもみ(生揉)」とついたという。なお、メナモミという草に対して、雄の意。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)葈耳に、「和名奈毛美」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)葈耳に、「和名奈毛美」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』11
(1806)に、「葈耳 ヲナモミ ウマノミミ越前 ナモミ雌雄継名」と。
 漢名は、とげのある総苞が耳飾の形に似ているところから、蒼耳・卷耳・葈耳・耳璫草などの名がついた。また、その実が羊の体に附着して漢土にもたらされたと伝えられることから、羊帶來いう。
 なお、漢名の卷耳は、ナデシコ科のミミナグサ(耳菜草) Cerastium fontanum の仲間を指すことがある。
 ユーラシアに広く分布。日本には古く帰化したものとする考えがある。
 「かつてオナモミが生えていたような所は、ほとんどオオオナモミばかりになり、姿が見られなくなっている」
(『日本の帰化植物』)。埼玉県では準絶滅危惧(NT)。
 中国では、嫩葉・果実・種子(蒼耳子)・全草を 食用・薬用にし、種子からは蒼耳子油を採る。『中薬志Ⅱ』pp.218-221 
 『詩経』国風・周南・巻耳に、「巻耳(けんじ)を采(と)り采るも、頃筺(けいきやう)に盈(み)たず、嗟(ああ) 我(われ)人を懐(おも)うて、彼の周行に寘(お)く」と。魂振りとしての草摘みの光景。
 『楚辞』離騒に、「薋
(し)・菉(りょく)・葹(し)を以て室を盈たすに、判として独り離れて服せず」と。薋はハマビシ・菉はカリヤス・葹はオナモミ、ここでは いずれも悪草である。

   袖につくめなもみの実に思ひいづ幼かりき貧しかりき 
(土屋文明『山下水』1948)


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