はこべ 

学名  Stellaria media
日本名  ハコベ
科名(日本名)  ナデシコ科
  日本語別名  コハコベ、ハコベラ、ホコベ、ホバコ、アサシラゲ、ヒヨコグサ、ピヨピヨグサ、スズメグサ、ヒズリ、ヘズリ、ウサギグサ、オオウサギグサ、オシエグサ、ミキクサ
漢名  繁縷・蘩蔞(ハンル,fanlü)
科名(漢名)  石竹(セキチク,shizhu)科
  漢語別名  蔜(ゴウ,ao)、蔝(ベイ,mi)、■{草冠に[女偏に(容の口に又を代入)]}{草冠に縷}(ソウル,saolü)、鵞腸(ガチョウ,echang)、鷄腸草 
英名  Chickweed

2006/02/19 小平市中島町
2006/02/27 三芳町竹間沢

2007/04/29 野川公園自然観察園

 近縁種にミドリハコベがあり、「全体に大型で緑色が濃く種子の突起の目立つのがミドリハコベ、葉が小さく茎がしばしば赤みを帯びるのがコハコベである」(『世界大百科事典』)
 ハコベ属 Stellaria(繁縷屬)の植物には、次のようなものがある。
   ノミノコブスマ S. alsine(雀舌草・濱繁縷・天蓬草) 
ヨーロッパ原産
     ノミノフスマ var. undulata
   ウシハコベ S. aquatica(Mysoton aquaticum; 牛繁縷・鵝兒腸・鵝腸草)
   オオハコベ
(エゾノミヤマハコベ) S. bungeana
     var. stubendorfii(林繁縷)
『中国本草図録』Ⅳ/1613
   カンチヤチハコベ S. calycantha
   S. cherleriae(東北繁縷)
   S. chinensis (中國繁縷) 『中国雑草原色図鑑』58
   S. dichotoma (叉岐繁縷) 『中国本草図録』Ⅸ/4098
     var. lanceolata (狹葉叉岐繁縷・銀柴胡・牛肚根・沙參兒・白根子・土參)
        
『中薬志Ⅰ』pp.504-510、『中国本草図録』Ⅱ/0550
   S. discolor (異色繁縷・翻白繁縷)
   サワハコベ
(ツルハコベ) S. diversiflora
   シラオイハコベ
(エゾフスマ) S. fenzii
   イトハコベ S. filicaulis
   カラフトホソバハコベ S. graminea(禾葉繁縷) 
ユーラシア産
   S. gypsophiloides (銀柴胡)
   アワユキハコベ S. holostea 
ヨーロッパ原産
   エゾハコベ S. humifusa
   S. infracta (内曲繁縷)
   ナガバツメクサ S. longifolia
   ハコベ
(コハコベ) S. media (繁縷・鵝腸草)
         『中国雑草原色図鑑』57
・『日本帰化植物写真図鑑』50
   オオヤマハコベ S. monosperma var. japonica
   ミドリハコベ S. neglecta (賽繁縷・鷄腸繁縷・鷄肚腸草) 
日本在来種
   S. nemorum(森林繁縷)
   イワツメクサ S. nipponica
     オオイワツメクサ var. yezoensis
   イヌコハコベ S. pallida
   S. palustris(沼澤繁縷)
   S. paniculigera (大繁縷・大鵝兒腸)
   S. pseudosaxatilis(充繁縷)
   エゾイワツメクサ S. pterosperma
   エゾオオヤマハコベ S. radians (繸瓣繁縷・垂梗繁縷)
        
 『中国本草図録』Ⅹ/4580・『中国雑草原色図鑑』58
   シコタンハコベ
(ネムロハコベ) S. ruscifolia
   S. saxatilis (石生繁縷・地精草)
 食用・薬用。『中国本草図録』Ⅳ/1614
   ミヤマハコベ S. sessiliflora
   ヤマハコベ S. uchiyamana
   S. uda(濕地繁縷)
   S. umbellata (傘花繁縷)
   S. yunnanensis (雲南繁縷・千針萬綫草) 
『中国本草図録』Ⅱ0551 
 近隣の属に、
   ノミノツヅリ属 Arenaria(蚤綴屬
)
   ウシハコベ属 Myosoton(=Malachium,牛繁縷屬
)
   ミミナグサ属 Cerastium(卷耳屬
)
などがある。
 ナデシコ科 Caryophyllaceae(石竹科)については、ナデシコ科を見よ。
 和名ハコベは、ハコベ及びミドリハコベの通称。漢名の繁縷も同様。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)に、鷄腸草及び蘩蔞は「和名波久倍良」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)に、蘩蔞は「和名八久倍良」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』23(1806)繁縷に、「ハクベラ
和名鈔 ハコベラ古名 ミキクサ古歌 ハコベ ハベラ勢州 アサシラゲ加州羽州秋田 ヒヅリ藝州石州 ヘヅリ讃州 ヒヅル雲州 ヒンヅリ丹波 マヒヅル備前 ヘンヅル若州 ムシツリ豫州」と。
 ヨーロッパ原産、広く世界の温帯に帰化。
 かつては蔬菜として食用にしたが、今日では薬用にするほか、小鳥や兔の飼料として用いる。
 日本では、春の七草の一。


     綠なす蘩蔞(はこべ)は萌えず
     若草も藉
(し)くによしなし・・・
        
島崎藤村「千曲川旅情の歌」より
 

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