ひよどりばな (鵯花) 

学名  Eupatorium chinense var. oppositifolium(E. makinoi)
日本名  ヒヨドリバナ
科名(日本名)  キク科
  日本語別名  
漢名  華澤蘭(カタクラン,huazelan)
科名(漢名)  菊(キク,ju)科
  漢語別名  蘭草(ランソウ,lancao)、山蘭(shanlan)、大澤蘭、六月雪、多鬚公、廣東土牛膝
英名  Chinese eupatorium

2012/08/28 長野県 茅野市北山


2007/07/19 森林公園

2006/08/28 殿が谷戸公園


 中国の華澤蘭は基本種 E. chinense、日本のヒヨドリバナは変種 var.oppositifolium。
 ヒヨドリバナ属 Eupatorium(澤蘭屬)には、次のようなものがある。

   ミカエリヒヨドリバナ E. amabile
   アメリカヒヨドリバナ E. aromatica(Ageratina aromatica)
   E. cannabium (西藏澤蘭・大麻葉澤蘭)
 『中国本草図録』W/1886
   イトバヒヨドリ E. capillifolium
北アメリカ原産
   シナヒヨドリ E. chinense (華澤蘭・蘭草・大澤蘭・多鬚公)
          
『雲南の植物』224・『中国本草図録』\/4370・『中国雑草原色図鑑』250
       ヒヨドリバナ var. oppositiflorum(E.makinoi)
     ヨツバヒヨドリ ssp. sachaliensis(E.glehni)
       ハコネヒヨドリ var. hakonense
   E. coelestinum(紫莖澤蘭)アメリカ原産、中国(雲南)に帰化。『中国雑草原色図鑑』251
   タイワンヒヨドリ E. formosanum(var.quasitripartium, E.cannabium ssp.asiaticum)
   フジバカマ E. fortunei(E. japonicum var. fortunei; 佩蘭・澤蘭・蘭草)
   E. heterophyllum (異葉澤蘭・紅升麻)
 『中国本草図録』T/0381・『雲南の植物』224
   フジバカマ E. japonicum (澤蘭・圓梗澤蘭・山蘭・不老草)
     ニオイヒヨドリ var. fragrans
   サケバヒヨドリ E. laciniatum (E.chinense var.angustatum)
     キクバヒヨドリ var. dissectum(E.chinense var.dissectum, E.makinoi var.makinoi)
   サワヒヨドリ E. lindleyanum (白鼓釘・尖佩蘭・佩蘭・澤蘭・林氏澤蘭)
         『中国雑草原色図鑑』250
     ホシナシサワヒヨドリ var. eglandulosum
     var. trifoliatum (三葉尖佩蘭・野馬追)
     ハマサワヒヨドリ var. yasushi
   シマフジバカマ E. luchuense
     キイルンフジバカマ var. kiirunense(E.kiirunense)
   E. maculatum 
   フジバカマ E. makinoi
     オオフジバカマ var. oppositifolium(E.chinense var.simplicifolium)
   ヒマワリヒヨドリ E. odoratum(Chromolaena odorata;飛機草)
        南アメリカ原産、中国(雲南・廣東・南海)に帰化。『中国雑草原色図鑑』250
   ツキヌキヒヨドリ E. perfoliatum
   ルリアザミ E. puctatum
   E. purpureum
北アメリカ原産
   E. rotundifolium (圓葉澤蘭)
   マルバフジバカマ E. rugosum(E. urticaefolium,Ageratina altissima)
   タシロヒヨドリ E. tashiroi
   ミツバヒヨドリバナ E. triaprtitum(E.chinense var.tripartitum,
        E.japonicum var.tripartitum)
   ヤマヒヨドリバナ E. variabile
   ヤクシマヒヨドリ E. yakushimense 
 ヒヨドリバナ属の植物の区別方法は、諸書によれば、
フジバカマ:葉は対生。通常3深裂する。裂片は長楕円形または長楕円状披針形、長さ8-13cm。葉は厚い。表は濃緑色で光沢がある。両面無毛。裏面は淡緑色で腺点は無い。脈は裏面に隆起している。葉身下部の側脈が大きく湾曲し、葉身の半ばに達して、やや3行脈的となる。縁には鋭い鋸歯がある。葉柄は短い。
ヒヨドリバナ:葉は対生。葉は薄い。卵状長楕円形から長楕円状披針形、長さ10-18cm、先は尾状に長く鋭る。葉の表面は光沢がなく、両面に縮れた短毛がまばらに生える。裏面には全体に腺点がある。(ときに葉の基部が2〜3裂したり、種々の程度に羽状に分裂する)。縁には鋭い鋸歯がある。
ヨツバヒヨドリ:葉は3〜5枚輪生。披針形または線状披針形、裂けない。両面に短毛がある。裏面にはふつう腺点がある。
サワヒヨドリ:葉は対生。長楕円状披針形で鈍頭、しばしば3全裂する。低い鈍鋸歯がある。葉は質がやや厚く、3行脈が目だつ。表面には光沢がなく、ちぢれた毛と腺点があり、ざらつく。裏面には腺点が多く、脈上に伏毛と比較的長い立毛がある。
サケバヒヨドリ:葉は対生。普通3深裂する。裂片は長楕円形または披針形、側裂片は長さ4-6cm、頂裂片は長さ7-8cm。葉は薄い。表は緑色で縁にまばらに毛があり、裏は淡緑色で腺点は無い。脈に沿って毛を散生する。葉柄は長く、7-17mm。
フジバカマ:淡紅紫色。花期は8〜10月。花序の先端は平坦。
ヒヨドリバナ:白色まれに帯紫色。花期は8〜10月。
ヨツバヒヨドリ:淡紅紫色。花期は8〜9月。花はヒヨドリバナより多く、密に着く。
サワヒヨドリ:白色または淡紅紫色。花期は8〜10月。
サケバヒヨドリ:花期は9〜11月。
フジバカマ:高さ1-1.5m。下部は無毛。
ヒヨドリバナ:高さ1-2m。縮れた毛があり、ざらつく。
ヨツバヒヨドリ:高さ1m内外、直立して分枝しない。
サワヒヨドリ:高さ40-90cm。枝分れせず、上部に毛が密生する。
サケバヒヨドリ:高さ50-100cm。茎は細い。
全草 フジバカマ:芳香がある。
ヒヨドリバナ:芳香がない。
 
 キク科 Compositae(菊科)の植物については、キク科を見よ。
 和名は、ヒヨドリが南に渡るころに花がさくことから。なお、ヒヨドリの渡りは9-10月。
 漢土における蘭(ラン,lan)という語の変遷について、また日本におけるその訓読の歴史について、ランの訓を参照。
 属名 Eupatorium は、ギリシア語のエウパトリオンから。
 ポントス Pontus
(小アジアの黒海沿岸にあった古代王国)の王エウパトール Eupator(ca.132B.C.-63B.C.)の名に因む。彼は、初めてこの仲間の草を薬用に用いたという。
 日本・朝鮮・中国(安徽・浙江・福建・江西・兩廣・四川・貴州・雲南)・フィリピンに分布。
 花は白色
(まれに紫色を帯びる)。葉には香りが無い。
 中国では、ヒヨドリバナの根・葉を、華澤蘭と呼び、薬用にする。
 なお、漢名を澤蘭という生薬は、シロネである。

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