ひめひごたい (姫平江帯) 

学名  Saussurea pulchella
日本名  ヒメヒゴタイ
科名(日本名)  キク科
  日本語別名  
漢名  美花風毛菊(ビカフウモウキク,meihuafengmaoju)
科名(漢名)  菊科
  漢語別名  
英名  
2006/06/22 薬用植物園

 トウヒレン属 Saussurea(風毛菊屬)は、北半球に250種があり、日本には25種を産する。
   S. acrophila(破血丹)
   コウシュウヒゴタイ S. amabilis
   S. amara(草地風毛菊)
 『中国本草図録』Ⅴ/2372・『中国雑草原色図鑑』263
   S. amurensis(龍江風毛菊)
   S. auriculata(白背風毛菊)
   S. bodinieri(羽裂風毛菊)
   イワテヒゴタイ S. brachycephala
   S. bracteata
カラコルム・カシミール産
   S. bullockii(廬山風毛菊)
   S. cana(灰白風毛菊)
   S. chinnampoensis(京風毛菊)
   ユキバヒゴタイ S. chionophylla
   S. cordifolia(心葉風毛菊)
   S. costus(木香・靑木香)
カシミール産。S.lappa参照
   S. deltoides(三角葉風毛菊)
   S. dolichopoda(長梗風毛菊)
   S. dutaillyana(銹毛風毛菊)
   S. dzeurensis(川西風毛菊)
   S. epilobioides(柳葉菜風毛菊)
   S. eriocephala(毛頭雪蓮花)
   S. fastuosa(奇形風毛菊)
   フォリイアザミ S. fauriei
   ミヤマキタアザミ S. franchetii
   S. frondosa(窄翼風毛菊)
   S. glacilias
『週刊朝日百科 植物の世界』1-15
   S. globosa(球花風毛菊)
   スナジヒゴタイ S. glomerata(驢耳風毛菊・驢耳朶草)
   S. gnaphalodes(鼠麹風毛菊) 
『中国本草図録』Ⅵ/2905
   ワタゲトウヒレン S. gossypiphora(S.laniceps;棉頭雪蓮花・綿頭雪兔子)
       
『週刊朝日百科 植物の世界』1-14・『中国本草図録』Ⅷ/3897・『原色高山植物大図鑑』61
   ホクチアザミ S. gracilis
   S. graminea(禾葉風毛菊・綫葉風毛菊) 『中国本草図録』Ⅷ/3895
   S. graminifolia
『朝日百科 世界の植物』1-1
   S. grandiflora(大花風毛菊)
   S. heguensis(多頭風毛菊・鷹爪蓮)
   S. hieracioides(長毛風毛菊) 『中国本草図録』Ⅷ/3896
   イナトウヒレン S. inaensis
   シマトウヒレン S. insularis
   S. involucrata(雪蓮花・新疆雪蓮花) 『中国本草図録』Ⅶ/3384・『原色高山植物大図鑑』38
   S. iodostegia(紫苞風毛菊)
『中国雑草原色図鑑』264
   ヒナヒゴタイ
(トウヒゴタイ) S. japonica (風毛菊・八楞木)
        
 『中国本草図録』Ⅳ/1891・『中国雑草原色図鑑』265
   S. kingii(拉薩風毛菊)
   S. laniceps(棉頭雪蓮花・綿頭雪兔子) 『中国本草図録』Ⅷ/3897
   S. lanuginosa(錦毛風毛菊・臭威靈)
   S. lappa(Aucklandia lappa;木香・雲木香・廣木香) カシミール・チベット原産、
        中国(雲南・四川)で栽培。根は木香と呼び、著名な漢方薬、昔インドから廣東経由で
        輸入したので廣木香と呼び、今は雲南で栽培するので雲木香と呼ぶ。S.costus参照。
        
Aucklandiaは雲木香屬。『中薬志Ⅰ』pp.107-114
   S. leucoma(白毛雪兔子・雪兔) 『中国本草図録』Ⅸ/4378
   S. licentiana(川陝風毛菊)
   S. likiangensis(麗江風毛菊) 『中国本草図録』Ⅷ/3899
   S. longifolia(長葉風毛菊) 『中国本草図録』Ⅷ/3898
   S. manshurica(東北風毛菊)
   ミヤコアザミ S. maxomowiczii
   S. medusa(水母雪蓮花・甘靑風毛菊) 『中国本草図録』Ⅷ/3900
   ネコヤマヒゴタイ
(キリガミネトウヒレン) S. modesta(S. kirigaminensis)
   S. mongolica(華北風毛菊)
   S. neofranchetii(川耳葉風毛菊)
   S. nigrescens(瑞苓草)
   シラネアザミ S. nikoensis
     クロトウヒレン var. sessilifolia
   オオダイトウヒレン S nipponica
     ホクロクトウヒレン ssp. hokurokuensis
     ツクシトウヒレン ssp. kiushiana
     アサマヒゴタイ ssp. savatieri
     センダイトウヒレン ssp. sendaica
     オオトウヒレン ssp. shikokiana
     トサトウヒレン ssp. yoshinagae
   S. nivea(銀背風毛菊)
   ボンボリトウヒレン S. obovallata(苞葉風毛菊)
         『中国本草図録』Ⅶ/3385・『週刊朝日百科 植物の世界』1-36
   S. otophylla(小耳葉風毛菊)
   S. ovata
崑崙山脈産
   S. pachyneura(羽裂風毛菊)
 『中国本草図録』Ⅷ/3901
   S. parviflora(小花風毛菊)
   S. pectinata(箆苞風毛菊)
   S. peguensis(葉頭風毛菊)
   ミヤマトウヒレン S. pennata
   S. phaeantha(褐花風毛菊)
   S. pinetorum(松林風毛菊)
   S. pligantha(少花風毛菊)
   S. polycephala(多頭風毛菊)
   S. populifolia(楊葉風毛菊)
   ヒメヒゴタイ S. pulchella (美花風毛菊)
 『中国本草図録』Ⅴ/2374
   S. quercifolia(槲葉雪蓮花) 『中国本草図録』Ⅷ/3902
   S. radiata(射風毛菊)
   S. riederii
     ヒダカトウヒレン ssp. kudoana
     ナガバキタアザミ ssp. yezoensis
       レブントウヒレン var. insularis
   S. romuleifolia(鳶尾葉風毛菊・綫葉風毛菊・蛇眼草)
         
『雲南の植物Ⅰ』221・『中国本草図録』Ⅷ/3903
   S. runcinata(倒羽葉風毛菊)
   ヤハズトウヒレン S. sagitta
   S. salsa(鹽地風毛菊)
   キントキヒゴタイ S. sawadae
   キリシマヒゴタイ S. scaposa
   S. simpsoniana
ヒマラヤ産
   タカオヒゴタイ S. sinuatoides
   S. sobarocephala(昂頭風毛菊)
   S. stella(星状風毛菊・伏毛風毛菊)
 『中国本草図録』Ⅵ/2906
   ナンブトウヒレン S. sugimurae
   S. superba f. pigmaea(美麗風毛菊)
   セイタカトウヒレン(アキノヤハズアザミ) S. tanakae
   S. tangutica(紫苞風毛菊) 『中国本草図録』Ⅷ/3904
   S. thoroldii(草甸雪兔子)
『中国雑草原色図鑑』264・『週刊朝日百科 植物の世界』1-14
   S. tridactyla(三指雪蓮花・西藏雪蓮花) 『中国本草図録』Ⅷ/3905
   ヤハズヒゴタイ S. triptera
     タカネヒゴタイ var. minor
   キクアザミ S. ussuriensis (烏蘇里風毛菊・山牛蒡) 『中国本草図録』Ⅸ/4379
   S. velutina(毡毛風毛菊)
 『週刊朝日百科 植物の世界』1-15
   ウスユキトウヒレン
(タカネキタアザミ) S. yanagisawae
     ユキバトウヒレン var. nivea 
 ヒゴタイは、別属別種。
 キク科 Compositae(菊科)の植物については、キク科を見よ。
 和名は小さなヒゴタイ。ヒゴタイの語源については、ヒゴタイを見よ。
 属名トウヒレンは、岩崎灌園『本草図譜』(1828)巻15に、「武州大箕谷八幡山中(現杉並区大宮八幡)」にて得た花卉を「とうひれん」として紹介したことにはじまる。この「とうひれん」は、セイタカトウヒレンであったろう、という。
 「ひれん」は飛廉(ヒレン,feilian)、ヒレアザミ Carduus crispus の漢名である。
 牧野富太郎は「とうひれん」を唐飛廉と解説した
(『日本植物図鑑』)が、北村四郎は牧野説は誤りであり、塔飛廉の意であろうか、という(『本草図譜総合解説』『日本の野生植物』)
 ただし、今日各種の国語辞典類は、管見の限り唐飛廉と表記する。
 日本・朝鮮・中国(東北)・樺太・シベリアに分布。
 中国では、同属の S.lappa(Aucklandia lappa;木香・雲木香・廣木香)根を、木香(ボクコウ,muxiang,もっこう)と呼び、薬用にする。S.lappa は、カシミール・チベット原産、中国では雲南・四川で栽培。昔インドから廣東経由で輸入したので廣木香と呼び、今は雲南で栽培するので雲木香と呼ぶ。Aucklandiaは雲木香屬。
 李時珍『本草綱目』(ca.1578)木香に、「木香は草類なり。本と名は蜜香、其の香気 蜜の如きに因む。沈香(ジンコウ)の中に蜜香有るに縁り、遂に訛って木香と為すのみ。昔人 之を靑木香と謂う。後人 馬兜鈴(ウマノスズクサ)の根を呼びて青木香と為すに因り、乃ち此を呼びて南木香・広木香と為し、以て之を別つ。今人 又た一種の薔薇(モッコウバラ)を呼びて木香と為す。愈々真を乱せり。云々」と。
 『中薬志Ⅰ』pp.107-114・『全国中草薬匯編』・『中薬大辞典』などによれば、今日の木香には次のようなものがある。
   雲木香(廣木香)
     Saussurea lappa(Aucklandia lappa)
   越雋木香(越西木香)
     Vladimiria denticulata(越西木香)ほか、幾つかの同属植物
   川木香
     Vladimiria souliei(Jurinea souliei;川木香)
     
   靑木香
     ウマノスズクサ Aristolochia debilis(馬兜鈴)ほか、幾つかの同属植物
     Vladimiria edulis(菜木香)ほか、幾つかの同属植物
   土木香
     オオグルマ Inula helenium(土木香) 

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