ひれあざみ (鰭薊)

学名  Carduus crispus (C.crispus subsp.agrestis)
日本名  ヒレアザミ
科名(日本名)  キク科
  日本語別名  ソソキ、フホホテグサ、オニノマユハキ、オニアザミ、ヤハズアザミ
漢名  飛廉(ヒレン,fēilián)、絲毛飛廉(シモウヒレン,sīmáo fēilián)
科名(漢名)  菊(キク,jú)科
  漢語別名  飛輕、飛雉、漏蘆(ロウロ,loulu)、伏豬(フクチョ,fuzhu)、木禾(ボクカ,muhe)
英名  Welted thistle
白花品 f. albus     2007/06/06 京都府立植物園

 ヒレアザミ属 Carduus(飛廉 fēilián 屬)には、旧世界に約90-100種がある。

  オウシュウヒレアザミ C. acanthoides (節毛飛廉・藏飛廉・刺飛廉・利刺飛廉)
       
雲南・チベットから歐亞温帯に産 『中国本草図録』Ⅴ/2354
  ヒレアザミ C. crispus (飛廉・絲毛飛廉)
『中国雑草原色図鑑』239
         
歐洲・カフカス・中央アジア・シベリア・極東ロシア・モンゴル産
  セイヨウフジアザミ C. kerneri
  ウナズキヒレアザミ C. nutans (飛廉・麝香飛廉)
 歐洲・西&中央アジア・シベリア・モンゴル産
  ヒメヒレアザミ C. pycnocephalus
地中海地方・東歐・カフカス・西&中央アジア産
  イヌヒレアザミ tenuiflorus
西歐・北東アフリカ産
   
 キク科 Asteraceae(菊 jú 科)の植物については、キク科を見よ。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)飛廉に、「和名曽々岐、一名布保々天久佐」と。
 源順『倭名類聚抄』(ca.934)飛廉草に、「和名曽々木、一云布保々天久佐」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』11(1806)に、「飛廉 ソゝキ和名鈔 フホゝテグサ同上 オニノマユハキ オニアザミ ヤハズアザミ ヒレアザミ」と。
 漢名について、李時珍『本草綱目』は略略「飛廉は神禽の名なり。・・・此の草は茎に附するに皮有りて、箭羽の如し。復た風邪を療す。故に飛廉・飛雉・飛軽の諸名有り」と。
 朝鮮・漢土全域・モンゴリア・極東ロシア・シベリア・カフカス・ヨーロッパに分布。
 日本のものは、大陸からの史前帰化植物と考えられ、今日では本州・四国・九州に野生する。
 中国では、嫩葉を食用、全草・根を薬用にする。『全國中草藥匯編 上』pp.73-74

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