へくそかずら (屁糞蔓)

学名  Paederia scandens
日本名  ヘクソカズラ
科名(日本名)  アカネ科
  日本語別名  クソカズラ、ヤイトバナ(灸花)、サオトメバナ(早乙女花)
漢名  鷄矢藤(ケイシトウ,jishiteng)
科名(漢名)  茜草(センソウ,qiancao)科
  漢語別名  鷄尿藤、狗屁藤、臭藤、牛皮凍、解暑藤、女靑
英名  
2006/08/12 薬用植物園
2005/08/19 野川公園
2006/08/28 せせらぎ公園(清瀬市)
2004/09/13 新座市中野 2005/11/07  田島が原
2006/11/09 龍泉峡(山梨県)

 ヤイトバナ属 Paederia(鷄矢藤屬)には、次のようなものがある。
   P. pertomentosa(廣西鷄矢藤) 『中国本草図録』Ⅹ/4865
   ヤイトバナ
(ヘクソカズラ) P. scandens(鷄矢藤)
     var. tomentosa(毛鷄矢藤)
 『中国本草図録』Ⅳ/1863
   P. yunnanensis(雲南鷄矢藤・毛葉黄藥・狗屁藤・臭屁藤) 
 アカネ科 RUBIACEAE(茜草科)については、アカネを見よ。
 和名は、植物体に悪臭を持つことから。灸花の名は、花を人の体につけると、お灸のもぐさに似ていることから(または花の中央がお灸の跡に似ていることから)。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)女青に、「和名加波祢久佐」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)に、女青は「和名加波禰久佐」、細子草は「和名久曽加豆良」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』12(1806)女青の条に、「クソカヅラ
万葉集 細子草和名鈔 カバネグサ同上 ヘウソカヅラ ヲドリコサウ雲州 ヤイトバナ江州 ヲドリヅル阿州 ヲドリバナ土州 ヘクサンボウカヅラ同上 クサバナ加州 ニガイモ同上 タウヘバナ播州 アマクサヅル同上 ソウトメカヅラ東国 ソウトメバナ同上」、花は「白色ニシテ中心紫色、灸痂(ヤイトノフタ)ノ脱タルアトノ色ノ如シ、故ニヤイトバナノ俗名アリ」、「此実ヲ俗ニスゞメノタゴト呼」と。
 広く日本・中国・東南アジアに分布、変異が多い。
 中国では、根・全草を薬用にする。
 『万葉集』に、

   ■莢
に 延(は)ひおぼとれる 屎葛(くそかづら)
     絶ゆる事無くみやづかへせむ 
(16/3855,高宮王)

 くそかづらは、ヘクソカズラ。■は 草冠に皂、したがって■莢は皂莢(ソウキョウ,zaojia)。さて、この皂莢を、古来カワラフジと読む説と、サイカチと読む説が両立している。 
 『花壇地錦抄』(1695)巻三「藤桂のるひ」に、「百部桂(へくそかづら) 葉ニあしき香也。白紫成小りんの花さく。そうとめかつら共云」と。ここの桂は蔓の当字。百部はビャクブ、ヘクソカズラとは関係ない。 

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