びゃくぶ (百部)
学名 |
Stemona japonica |
日本名 |
ビャクブ |
科名(日本名) |
ビャクブ科 |
日本語別名 |
|
漢名 |
百部(ヒャクブ,băibù,びゃくぶ) |
科名(漢名) |
百部(ヒャクブ, băibù)科 |
漢語別名 |
蔓生百部(マンセイヒャクブ,manshengbaibu)、百部根、婆婦草(バフソウ,pofucao)、藥蝨藥(ヤクシツヤク,yaoshiyao) |
英名 |
Stemona |
2007/04/19 薬用植物園 |
|
2007/06/20 同上 |
2007/08/13 同上 |
|
|
2010/10/16 薬用植物園 |
|
|
辨 |
ビャクブ科 Stemonaceae(百部 băibù 科)には、4属約35種がある。
ナベワリ属 Croomia(金剛大屬) 3種
Pentastemona スマトラに2種、Pantastemonaceae として独立させる意見がある
ビャクブ属 Stemona(百部屬)
Stichoneuron マレー半島乃至インド東北部に2種
|
ビャクブ属 Stemona(百部 băibù 屬)には、東南アジア・オーストラリア北部に25種がある。
ビャクブ S. japonica(百部・蔓生百部)
S. mairei(雲南百部)
S. parviflora(細花百部)
タチビャクブ S. sessilifolia(直立百部)
タマビャクブ S. tuberosa(大百部・對葉百部・野天門冬根・山百根)
『中薬志Ⅰ』pp.210-216、『雲南の植物Ⅱ』268・『中国本草図録』Ⅶ/3410
|
訓 |
『本草和名』百部に、「和名布止都良」と。
『倭名類聚抄』百部に「和名保止豆良」と。
『大和本草』に、「百部(キジカクシ) 莖葉天門冬ニ似タリ、雉ガクシト云、云々」と、誤解である。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』14 百部に、「ホドヅラ和名鈔」と。 |
学名に「日本の」japonica とあるが、中国産。 |
説 |
山東・華東・兩湖・陝西・四川に分布。
日本には江戸時代に渡来、薬草園に栽培されたが、近年は見ない。 |
誌 |
中国では、次のようなものの塊根を百部(ヒャクブ,băibù,びゃくぶ)と呼び薬用にする(○印は正品)。『中薬志Ⅰ』pp.210-216 『全國中草藥匯編 上』pp.326-328 『(修訂)中葯志 』I/408-416
〇ビャクブ S. japonica(百部・蔓生百部)
S. mairei(雲南百部)
S. parviflora(細花百部)
〇タチビャクブ S. sessilifolia(直立百部)
〇タマビャクブ S. tuberosa(大百部・對葉百部)
|
|