あまどころ (甘野老) 

学名  Polygonatum odoratum var. pluriflorum
日本名  アマドコロ
科名(日本名)  ユリ科
  日本語別名  イズイ
漢名  玉竹(ギョクチク,yuzhu)
科名(漢名)  百合(ヒャクゴウ,baihe)科
  漢語別名  萎蕤・葳蕤(イズイ,weirui)、女萎(ジョイ,nüwei)、尾參(ビシン,weishen)、鈴鐺菜(レイトウサイ,lingdangcai)、山玉竹(サンギョクチク,shanyuzhu)、香黄精(コウコウセイ,xianghuangjing)、小筆管菜、甜草根、
英名  Fragrant Solomon's seal
2006/04/13 田島が原

2007/05/10 薬用植物園
2006/06/22 薬用植物園

 変種に、オオアマドコロ var. maximowizcii がある。
 ナルコユリ属 Polygonatum(黄精屬)の植物については、ナルコユリ属を見よ。
 和名は、根がところ(オニドコロ)に似て、甘いことから。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)女葳に、「和名恵美久佐、一名阿末奈」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)女葳に、「和名恵美久佐、一云安麻奈」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』
(1806)に、「ヱミクサ和名鈔 アマナ同上 アマドコロ カラスユリ ジイガヒザ ハネウマ阿州」と。
 黄公紹『古今韻会』(李時珍『本草綱目』引)に、「葳蕤、草木の葉垂るるの貌なり。此の草、根長くして鬚多く、冠纓下垂の緌(ズイ,rui)の如くして、威儀有り。故に以て之を名づく。〈凡そ羽蓋旌旗の纓緌、皆葳蕤を象る〉とは、是なり」と。
 広くユーラシアの温帯に分布。
 中国では、根茎を食用・薬用にする。なお、地方により いくつかの同属異種の植物の根茎を、玉竹として用いる。
 日本では、根茎を乾燥したものを 玉竹・萎蕤と呼び、薬用にする。
 一説に、『万葉集』のにこぐさは、アマドコロであるとする(他説には、ハコネシダ)

   葦垣の中のにこ
(似児)草にこやかに
     我と咲
(え)まして人に知らゆな (11/2762,読人知らず)
   あしがり(足柄)のはこね(箱根)のね(嶺)ろのにこぐさの
     はな
(花)つづま(妻)なれやひも(紐)(解)かずね(寝) (14/3370,読人知らず)
   所射鹿
(いゆしし)をつなぐ河辺の和草(にこぐさ)の身も若かへにさ宿(ね)し児らはも
      
(16/3874,読人知らず)
   秋風になびくかはび
(河辺)のにこぐさの
     にこよかにしもおも
(思)ほゆるかも (20/4309,大伴家持)
 
 『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 春之部」に、「黄精(わうせい) 中末。葉ハ笹のごとく、花白ク青シ。根ハ薬種の黄精、花ハ立花に露草といふ。俗ニあまところと云」と。

跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
クサコアカソウ シュロソウ スハマソウ イワチドリ チダケサシ 跡見群芳譜トップ 野草譜index