らっきょう (辣韮・辣韭) 

学名  Allium chinense (=A. bakeri)
日本名  ラッキョウ
科名(日本名)  ユリ科
  日本語別名  ナメミラ、オオミラ
漢名  藠頭(キョウトウ,jiaotou)
科名(漢名)  百合(ヒャクゴウ,baihe)科
  漢語別名  蕎頭(キョウトウ,jiaotou)・蕎菜・蕎子・藠子、薤(カイ,xie)・薤頭、火葱(カソウ,huocong)・野葱、野蒜
英名  Rakkyo, Chiaotou
2007/04/19 薬用植物園
2006/10/28 薬用植物園

 似た野生品に、ヤマラッキョウ A. thunbergii がある。
 ネギ属 Allium(葱屬)については、ネギ属を見よ。
 和名ラッキョウは、漢名辣韭・辣韮(ラツキュウ,lajiu)の音の転訛。韭・韮は、ニラ
 また別名オオミラのミラは、ニラ。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)薤に、また源順『倭名類聚抄』(ca.934)薤に、「和名於保美良」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』22(1806)薤に、「オホミラ
和名鈔 サトニラ古名 ラツキヤウ タマムラサキ新校正 ワカムラサキ花戸 ランキヤウ筑前、根名」と。
 漢名の藠は、ラッキョウの根(鱗茎)を表す会意文字。
 別名を火葱というのは、種を収めるときに 火にふすべることから。
 英名は、和名から。
 中国(長江流域以南)原産。日本・中国(西南)・インドシナ・インド等で栽培。
 鱗茎を調味料・蔬菜・薬用にする。
 中国では、
   ノビル A. macrostemon(小根蒜)
     var. uralense(密花小根蒜)
   ラッキョウ A. chinense(薤)
   A. caeruleum(藍花山蒜)
   A. grayi(A. nipponicum;野葱)
   A. nerinifolia(長梗薤)
などの鱗茎を薤白と呼び、薬用にする。
『中薬志Ⅰ』pp.511-514 
 中国では、『爾雅』釋草に次のようにある。
  蒮(イク,yu)、山韭(サンキュウ,shanjiu)。茖(カク,ge)、山葱(サンソウ,shancong)。葝(ケイ,qing)、山■{『諸橋』12,No.43260。薤と同}(サンカイ,shanxie)。蒚(レキ,li)、山蒜(サンサン,shansuan)。
      
〔今山中多有此菜。皆如人家所種者。茖葱(カクソウ,gecong)、細莖大葉。〕
 文中、韭は、ニラ Allium tuberosum(韭菜)、
    葱は、ネギ Allium fistulosum(葱)、
    茖は、ギョウジャニンニク Allium victorialis ssp. platyphyllus(茖葱)、
    ■・薤は、ラッキョウ Allium chinense;A.bakeri(藠頭)、
    山蒜は、ノビル Allium macrostemon(薤白)か。
 賈思勰『斉民要術』(530-550)に「種薤」が載る。
 仏教では、『梵網経』下などに 僧侶が食うべからざる五つの臭みのある蔬菜を 五辛・五葷として挙げる。すなわち大蒜(オオニンニク)・茖葱(ニラ)・慈葱(ネギ)・蘭葱(ニンニクの一種)・薤(ラッキョウ)・興渠(アギ,阿魏,セリ科の Ferula fukanensis)など。 

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