とねりこ (戸練子) 

学名  Fraxinus japonica
日本名  トネリコ
科名(日本名)  モクセイ科
  日本語別名  サトトネリコ、タモ・タモノキ、タゴ・タゴノキ、ダンキ・ダンノキ
漢名  
科名(漢名)  
  漢語別名  
英名  
2006/05/05 神代植物公園

 トネリコ属 Fraxinus(梣屬)の植物には、次のようなものがある。
   アメリカトネリコ F. americana(美國白蠟樹・洋白蠟)
   ミヤマアオダモ F. apertisquamifera
   F. bungeana(小葉白蠟樹・秦皮)
文献上の秦皮はこれだが、今日では用いない。
        『中薬志Ⅲ』p.453。 『中国本草図録』Ⅳ/1791
   F. caudata(尾葉梣・陝西秦皮)
   F. chinensis(,シン,cen・白蠟樹)
 『中国本草図録』Ⅱ/0759
   セイヨウトネリコ F. excelsior
 イギリス・ヨーロッパ乃至カフカスに分布
   シマトネリコ
(広義) F. griffithii(光蠟樹)
     シマトネリコ
(狭義) var. kosyunensis
   F. inopinata(鈍羽象蠟樹)
   トネリコ F. japonica
   ケアオダモ
(アラゲアオダモ) F. lanuginosa(F.sieboldiana var.pubescens)
     アオダモ
(コバノトネリコ) f. serrata(var.serrata)
     ビロードアオダモ f. veltina
   ヤマトアオダモ F. longicuspis(尖萼梣)
 『中国本草図録』Ⅴ/2245
     ツクシトネリコ var. latifolia(var.pilosella, F.satsumana)
   F. malacophylla(白槍桿)
 『中国本草図録』Ⅴ/2246
   ヤチダモ F. mandshurica(var.japonica, F.excelsissima;水曲柳)
        
 『中国本草図録』Ⅳ/1793
   F. paxiana(秦嶺白蠟樹)
   ソウマシオジ F. pennsylvanica var. subintegerrima
   シオジ F. platypoda(F.spaethiana;象蠟樹)
   シマタゴ F. retusa(F.insularis;苦櫪木)
   F. rhynchophylla(F.chinensis var.rhynchophylla;苦櫪白蠟樹・大葉梣・花曲柳・
        大葉梣・東北大葉梣・大葉苦櫪) 樹皮(秦皮・梣皮・蠟樹皮・苦櫪皮)を薬用。
        『中薬志Ⅲ』pp.448-453、『中国本草図録』Ⅶ/3298
   マルバアオダモ F. sieboldiana
   F. spaethiana → F. platypoda
     ヤマシオジ F. spaethiana f. nipponica(F.platypoda var.nipponica)
   F. suaveolens(香白蠟樹)
 『雲南の植物Ⅰ』201 
 ヨーロッパ・西アジアに分布するのは セイヨウトネリコ F. excelsior (英名は Common ash)。
 モクセイ科 OLEACEAE(木犀科)については、モクセイ科を見よ。
 和名トネリコは、ともねりこ(共練濃)の転訛。昔 この樹皮を煮てにかわ状にし、これに墨を混ぜて練り、写経に用いたことから。
 トネリコ・タモノキの名は、共に平安時代から記録がある。しかし一説に、かつてのトネリコは今日のアオダモ類、タモノキはハルニレあるいはタブノキだという。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)秦皮、一名岑皮、一名石檀に、「和名止祢利古乃岐、一名多牟岐」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)石檀に「秦皮、一名石檀〔和名止禰利古乃木、一云太無乃木〕」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』
(1806)31に、秦皮は「トネリコ トネリコノキ和名鈔 タムノキ同上 ダゴノキ加州 アヲタゴ木曾 トウネヂコ江州」と。
 日本の中部から奥羽に分布。
 材は弾力に富み、縄文時代の鳥浜遺跡(福井県三方町)からは弓が出土している。
 今日でも、野球のバットの材として用いる。
 北欧神話に出る巨大な宇宙樹イグドラシル Yggdrasill は、セイヨウトネリコ。


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