たぶのき
学名 |
Machilus thunbergii |
日本名 |
タブノキ |
科名(日本名) |
クスノキ科 |
日本語別名 |
イヌグス(犬樟)、タモノキ、ほか約100の地方名がある |
漢名 |
紅楠(コウナン,hóngnán) |
科名(漢名) |
樟(ショウ,zhāng)科 |
漢語別名 |
小楠(ショウナン,xiaonan)、猪脚楠(チョキャクナンzhujiaonan)、楠仔木(ナンシボク,nanzimu)、楠柴(ナンサイ,nanchai)、烏樟・釣樟 |
英名 |
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2006/03/04 神代植物公園 |
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2024/04/11 植物多様性センター |
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2008/04/29 調布市 深大寺 |
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2010/05/28 同上 |
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2024/05/10 植物多様性センター |
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2024/06/15 同上 |
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辨 |
タブノキ属 Machilus(潤楠 rùnnán 屬)には、熱帯・亜熱帯アジアを中心に約100種がある。
オガサワラアオグス(ムニンイヌグス・テリハコブガシ) M. boninense
M. bournei(Phoebe bournei;閩楠・毛絲楨楠)
M. chinensis(華潤楠・黃槁・八角楠・芳槁樹・山椒果)
M. grijsii(黃絨潤楠・黄楠)
M. ichangensis(宜昌潤楠・大葉楠・竹葉楠・豪樟)
アオガシ(ホソバダブ) M. japonica(長葉潤楠)
オオバタブ var. kusanoi(M.kusanoi)
コブガシ M. kobu
コニシタブ M. konishii
M. leptophylla(落葉楨楠・薄葉潤楠・大葉楠・華東楠)
M. microcarpa(潤楠・小果潤楠・毛楠)
ヒメタブ M. obovatifolia(糙枝潤楠)
M. oreophila(建楠)
M. pauhoi(刨花楠・粘柴・鼻涕楠・羅楠柴・刨花)
ウスバタブ M. philippinensis(M.acuminatissima)
タブガシ(テリハコブガシ) M. pseudokobu 絶滅危惧IB類(EN,環境省RedList2020)
M. salicina(柳葉潤楠)
タブノキ(イヌグス) M. thunbergii(紅楠・小楠・猪脚楠・楠仔木・楠柴)
M. velutina(絨毛潤楠・猴高鐵・香膠木・牛較鐵樹)
M. yunnanensis(var. duclouxii,M.bracteata;滇楨楠・滇潤楠・雲南凍靑葉)
『全国中草葯匯編』下/99
ニオイタブ M. zuihoensis
ムシャタブ var. mushaensis
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クスノキ科 Lauraceae(樟 zhāng 科)については、クスノキ科を見よ。 |
訓 |
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説 |
北海道・本州・四国・九州・琉球・朝鮮・臺灣・華東・山東・湖南・兩廣に分布。
照葉樹林を構成する 照葉樹の一。 |
誌 |
材は堅いので、家具・建築などに用いる。樹皮を褐色の染料とし、葉・樹皮から取るタブ粉は線香の固型材とする。
中国では、根皮・樹皮を薬用にする。
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『万葉集』18/4159に、大伴家持の「渋谿埼を過ぎて、巌の上の樹を見る歌一首」が載り、その割注に「樹の名はつまま(都万麻)なり」とある。
磯の上のつままを見れば根を延(は)へて年深からし神さびにけり
このつままは、ダブノキだろうと推定されている。 |
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