にしきぎ (錦木) 

学名  Euonymus alatus
日本名  ニシキギ 
科名(日本名)  ニシキギ科
  日本語別名  ヤハズニシキギ、シラミコロシ、ソメキ
漢名  衞矛(エイボウ,weimao)
科名(漢名)  衞矛科
  漢語別名  鬼箭羽(キセンウ,guijianyu)・鬼羽愁・鬼箆子、八樹、六月稜、四稜鋒・四稜樹、衞胆邊、山鷄條子、芸楊、
英名  Winged spindle tree, Japanese winged euonymus
2006/04/15 神代植物公園
2007/05/12 同上
2007/07/26 野川公園自然観察園
2005/10/15  野川公園自然観察園
2004/11/04 跡見学園女子大学新座キャンパス
2006/11/15 同上

 ニシキギ科 CELASTRACEAE(衞矛科)には、次のようなものがある。
   ツルウメモドキ属 Celastrus(南蛇藤屬)
   Dipentodon(十齒花屬)
     D. sinicus(十齒花)
   Elaeodendrum(福木屬)
   ニシキギ属 Euonymus(衞矛屬)
   Glyptopetalum(溝瓣屬)
     G. fengii(海南溝瓣)
   Gymnosporia(裸實屬)
     G. diversifolia → ハリツルマサキ Maytenus diversifolia
     G.variabilis(刺茶裸實・刺茶・牛王刺)
   ハリツルマサキ属 Maytenus(美登木屬)
     ハリツルマサキ
(トゲマサキ) M. diversifolia(Gymnosporia diversifolia;變葉裸實・刺仔木・咬眼刺)
     M. hookeri(美登木)
   モクレイシ属 Microtropis(假衞矛屬)
     M. confertiflora(團花假衞矛)
     モクレイシ M. japonica(Elaeodendron japonicum)
     M. tetragona(四稜假衞矛)
     M. triflora(三花假衞矛)
   Monimopetalum(永瓣藤屬)
     M. chinense(永瓣藤)
   Monocelastrum(獨子藤屬)
     M. monospermus(獨子藤・大樣紅藤)
   Perrottetia(核子木屬)
     P. racemosa(核子木)
   Pleurostylia(盾柱屬)
     P. opposita(盾柱)
   クロヅル属 Tripterygium(雷公藤屬)
     コバノクロヅル T. doianum(T.regelii var.doianum)
     T. hypoglaucum
     クロヅル T. regelii(東北雷公藤・黑蔓)
     T. wilfordii(雷公藤・菜蟲藥・黄蠟藤) 
 ニシキギ属 Euonymus(衞矛屬)には、次のようなものがある。
   E. acanthocarpus var. scandens (刺果藤仲・藤杜仲)
   E. aculeatus (黄刺衞矛・小千金・硬筋藤)
   ニシキギ
(アオハダニシキギ) E. alatus(Celastrus alatus;衞矛・鬼箭羽・四稜樹・干箆子)
       コマユミ f. striatus(E.striatus)
枝にコルク質の翼がないもの
     ケニシキギ var. pilosus 
葉の裏面脈状に毛があるもの
       ケコマユミ f. apterus 
ケニシキギのうち枝に翼のないもの
   ヒメマサキ E. boninensis
   E. bungeanus (白杜・明開夜合・絲棉木)
 『中国本草図録』Ⅲ/1255
   E. centidens (百齒衞矛・地靑干・安胃藤)
 『中国本草図録』Ⅳ/1731
   ヒゼンマユミ E. chibae
   E. chinensis (中華衞矛・杜仲藤)
   E. cornutus(角翅衞矛・木螃蟹) 
『雲南の植物Ⅰ』165・『中国本草図録』Ⅶ/3204
   ツルマサキ
(リュウキュウマサキ) E. fortunei(E.austro-liukiuensis,Elaeodendrum fortunei;扶芳藤)
     var. alticolus(高原扶芳藤)
 『雲南の植物Ⅱ』162
   E. frigidus (冷地衞矛・絲棉木衞矛)
   E. giraldii(纎齒衞矛)
 『中国本草図録』Ⅵ/2712
   E. grandiflorus (大花衞矛・野杜仲・黑杜仲・金絲杜仲・四稜子) 
 『雲南の植物Ⅱ』162・『中国本草図録』Ⅱ/0684
   マサキ
(オオバマサキ・ナガバマサキ) E. japonicus (冬靑衞矛・大葉黄楊・八木・正木)
   ムラサキマユミ E. lanceolatus
   E. laxiflorus (疏花衞矛・山杜仲・五稔子・佛手仔) 『中国本草図録』Ⅹ/4713
   E. lichiangensis(麗江衞矛) 
『雲南の植物Ⅰ』166
   リュウキュウマユミ E. lutchuensis
   チョウセンマユミ E. maackii(華北衞矛・絲棉木)
 『中国本草図録』Ⅳ/1732
   ヒロハツリバナ E. macropterus (黄瓢子・黄心子)
   サワダツ
(アオジクマユミ) E. melananthus
   E. myrianthus (大果衞矛・黄楮)
   E. oblongifolius(矩圓葉衞矛)
 『中国本草図録』Ⅵ/2713
   アンドンマユミ E. oligospermus(
E. pauciflorus ssp. oligospermus;矩圓葉衞矛) 『雲南の植物Ⅲ』174
   E. oresbius(小葉衞矛)
   ツリバナ E. oxyphyllus (垂絲衞矛・靑皮樹)
   E. phellomanus (栓翅衞矛)
   オオツリバナ E. planipes(
E. latifolius var. planipes)
   E. porphyreus(紫花衞矛) 
『雲南の植物Ⅰ』167
   E. przewalskii (八寶茶)
   E. radicans(爬行衞矛・扶芳藤)
一部の地方で茎葉を絡石藤と呼び薬用、『中薬志Ⅲ』p.531
   E. sacrasancta
   E. semenovii (新疆衞矛・鬼箭羽)
   マユミ E. sieboldianus (西南衞矛)
   E. szechuanensis(四川衞矛) 『中国本草図録』Ⅶ/3205
   
コクテンギ(クロトチュウ) E. tanakae(E. carnosus;E. batakanensis;肉花衞矛)
   ヤンバルマユミ E. tashiroi
   E. tengyuehensis (白皮・牛千金)
   クロツリバナ E. tricarpus(
E. sachaliensis var. tricarpus, E.fungous)
   ニイタカマユミ
(アバタマサキ) E. trichocarpus
   E. vagans (游藤衞矛・銀絲杜仲)
   E. virens (棉花杜仲・山杜仲・岩杜仲)
   E. wilsonii (長刺衞矛・刺果衞矛)
   アオツリバナ E. yakushimensis
   E. yunnanensis (雲南衞矛・金絲杜仲)
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)衛矛に、「和名加波久末都々良、一名久曽末由美乃加波」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)衛矛に「和名久曽末由美、一云加波久末豆々良」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』
(1806)32衛矛に、「クソマユミ和名鈔 カハクマツゞラ同上 ニシキゞ マユミ ヤハズニシキゞ ヤバニシキゞ雲州」と。
 日本・中国(吉林・遼寧・内蒙古・河北・河南・山西・陝西・山東・江蘇・安徽・浙江・江西・兩湖・四川・貴州)・南千島・サハリン・ウスリーに分布。枝にコルク質の翼がある。
 しばしば庭に植えられる。
 枝のコルク質を乾燥して衛矛(鬼箭羽)と呼び、薬用にする。また、実を砕いて水・油で練ったものを、頭髪に塗ってシラミを駆除した。『中薬志Ⅲ』pp.537-539 
 日中両国では、しばしば観賞用・生垣用に植える。
 『花壇地錦抄』(1695)巻三「実秋色付て見事成るひ」に、「錦木 木。木は四角など有。赤キ実、梅もどきのごとし。葉もいみしく紅葉する」と。
 平安時代には、奥州錦木伝説があった。
 錦木の五彩の木片を思う人の門に立て、その数が千本になると、女は男に逢ったという。

   おも
(思)ひかね けふ(今日)たてそむる 錦木の
     ちづか
(千束)もま(待)たで あ(逢)ふよしもがな
       
(大蔵卿匡房,『詞花和歌集』7,恋)
   た
(立)ちそ(初)めて かへる心は にしきぎの ちづかまつべき 心ちこそせね
       
(西行,『山家集』中,恋)
 

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