なわしろぐみ (苗代ぐみ)

学名  Elaeagnus pungens
日本名  ナワシログミ
科名(日本名)  グミ科
  日本語別名  
漢名  胡頽子(コタイシ, hútuízĭ)
科名(漢名)  胡頽子(コタイシ, hútuízĭ)科
  漢語別名  盧都子、羊奶子
英名  
辨  グミ科
   グミ属


誌 

2024/02/14 植物多様性センター 
2024/04/11 植物多様性センター

2009/10/29 神代植物公園

2023/12/02 植物多様性センター 
 グミ科 ELAEAGNACEAE(胡頽子 hútuízĭ 科)には、3属 約40-55種がある。

   グミ属 Elaeagnus(胡頽子屬)

   シーベリー属 Hippophae(沙棘屬)

   Shepherdia 
北アメリカに3種
     S. argentea(E.Buffalo berry)
果実をジャムにす
     S. canadensis  
     S. rotundifolia
    
 グミ属 Elaeagnus(胡頽子 hútuízĭ 屬)には、ユーラシア・豪州・北米に約30-90種がある。

   E. angustifolia (E.oxycarpa;沙棗・銀柳・紅豆・尖果沙棗)
         
遼寧・華北・西北・モンゴリア・シベリア・西&中央アジア・東欧に産
         
『中国本草図録』Ⅲ/1292・Ⅶ/3236
         
『(修訂) 中葯志』III/420-422,V/72-75 『全國中草藥匯編 上』p.396
   ダンゴグミ E. arakiana(E.multiflora var.arakiana) 
         
絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
   E. argyi (佘山胡頽子)
   E. bockii (長葉胡頽子・猫奶子) 『中国本草図録』Ⅵ/2737
   E. conferta (密花胡頽子)
   E. difficilis(E.cuprea;巴胡頽子東・銅色葉胡頽子)
   クマヤマグミ
(キリシマグミ) E. epitricha 絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
   E. formosana (臺灣胡頽子)
   ツルグミ E. glabra (E.glabra var.ovalifolia;蔓胡頽子・抱君子・桂香柳)
         『中国本草図録』Ⅹ/4757
   E. gonyanthes (角花胡頽子・吊中子藤)
         
 『雲南の植物Ⅲ』181・『中国本草図録』Ⅷ/3698
   E. henryi (宜昌胡頽子・紅鷄踢香)
 『中国本草図録』Ⅰ/0221
   ウラギンツルグミ E. hypoargentea
   E. lanceolata (披針葉胡頽子)
   E. loureirii (鷄柏紫藤・燈吊子)
   オオバグミ
(マルバグミ) E. macrophylla(大葉胡頽子)
   E. magna (銀果牛奶子・銀果胡頽子)
   アカバグミ
(オオバツルグミ) E. × maritima
   ハコネグミ E. matsunoana
   E. montana
     マメグミ var. montana
     ツクバグミ
(ニッコウナツグミ) var. ovata(E. nikoensis)
   E. multiflora
     ナツグミ var. multiflora(E.multiflora var.angustifolia;
         木半夏・四月子・牛脱) 『中国本草図録』Ⅵ/2738
     トウグミ var. hortensis
   アリマグミ E. murakamiana
   コウヤグミ E. numajiriana
   E. oldhamii (福建胡頽子)
   ナワシログミ E. pungens (胡頽子) 『中国本草図録』Ⅶ/3237
   オガサワラグミ E. rotundata
   E. stellipila (星毛胡頽子・馬奶子)『中国本草図録』Ⅹ/4758
   カツラギグミ E. takeshitae
 絶滅危惧IB類(EN,環境省RedList2020)
   タイワンアキグミ
(リュウキュウツルグミ) E.thunbergii(E.liukiuensis;
         薄葉胡頽子)
   E. umbellata 
     アキグミ var. umbellata(牛奶子・甜棗・麥粒子)
         
『雲南の植物Ⅱ』168・『中国本草図録』Ⅰ/0222。本草綱目啓蒙32胡頽子条
     カラアキグミ var. coreana
     マルバアキグミ var. rotundifolia
   ヤクシマグミ E. yakushimensis
 絶滅危惧IB類(EN,環境省RedList2020)
   ナツアサドリ E. yoshinoi 
    
   和名は、苗代をかく頃に実が熟することから。
 「本種はぐみノ主品ニシテ又ぐいみトモ稱ス、刺狀枝アル樹ニ生ル實故ニぐいみト云ヒ、其略セラレシモノ卽チぐみナリ、ぐいハ刺ノ事ナリ」(『牧野日本植物図鑑』)。
 『本草和名』胡頽子に、「和名久美」と。
 『倭名類聚抄』胡頽子に、「和名久美、一云毛呂奈里」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』胡頽子に、「諸生子(モロナリ)和名鈔 グミ同上 グイミ四国 グユミ阿州 グイビ備前 ゴイミ ゴユミ ゴミ江州 ナハシログミ ヤマグミ サツキグミ ハルグミ トラグミ薩州 タハラグミ肥前 タウラグミ同上 カマツカグミ濃州 シヤシヤビ阿州 シヤシヤブノキ土州 ムギシヤシヤブ讃州 サゝビ同上」と。   
 『大和本草』に、「なはしろぐみ」に「山茱萸」の字を宛てた。爾来、日本ではグミを茱萸と書くことが多いが、当らない。漢語の茱萸(シュユ,zhūyú)は別植物である、サンシュユの訓を見よ。
 本州(太平洋側)・四国・九州・朝鮮・華東・兩湖・兩廣・貴州に分布。
 中国では、根・葉・果実を胡頽子(コタイシ, hútuízĭ)と呼び薬用にする。 『全国中草葯匯編』上/584-585 『(修訂) 中葯志』V/94-97 

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