なつぐみ (夏茱萸) 

学名  Elaeagnus multiflora
日本名  ナツグミ 
科名(日本名)  グミ科
  日本語別名  
漢名  木半夏(ボクハンカ,mubanxia) 
科名(漢名)  胡頽子(コタイシ,hutuizi)科
  漢語別名  四月子(シガツシ,siyuezi)、牛脱(ギュウダツ,niutuo)
英名  Cherry elaeagnus
2007/04/10 小石川植物園
2008/04/05 秋が瀬
 果実がやや大型の変種にトウグミ var. hortensis があり、なかでも大型のものをダイオウグミ(ビックリグミ) cv. Gigantea という。
 これらは、しばしば庭園などに植栽する。
 グミ科 ELAEAGNACEAE(胡頽子科)には、3属約50種がある。
   グミ属 Elaeagnus(胡頽子屬)
   Hippophae(沙棘屬)
 ユーラシアに2種
     H. rhamnoides(沙棘・醋柳・酸刺)
 果実は食える
   Shepherdia 
北アメリカに3種
     S. argentea(E.Buffalo berry)
果実をジャムにす
     S. canadensis  
 グミ属 Elaeagnus(胡頽子屬)には、次のようなものがある。
   E. angustifolia (沙棗・銀柳・紅豆)
 『中国本草図録』Ⅲ/1292
   ダンゴグミ E. arakiana
   E. argyi (佘山胡頽子)
   E. bockii (長葉胡頽子・猫奶子) 『中国本草図録』Ⅵ/2737
   E. conferta (密花胡頽子)
   E. cuprea (銅色葉胡頽子)
   クマヤマグミ
(キリシマグミ) E. epitricha
   E. formosana (臺灣胡頽子)
   ツルグミ E. glabra (蔓胡頽子・抱君子・桂香柳)『中国本草図録』Ⅹ/4757
   E. gonyanthes (角花胡頽子・吊中子藤)
 『雲南の植物Ⅲ』181・『中国本草図録』Ⅷ/3698
   E. henryi (宜昌胡頽子・紅鷄踢香)
 『中国本草図録』Ⅰ/0221
   E. lanceolata (披針葉胡頽子)
   リュウキュウグミ E. liukiuensis
   E. loureirii (鷄柏紫藤・燈吊子)
   マルバグミ
(オオバグミ) E. macrophylla
   E. magna (銀果胡頽子)
   アカバグミ
(オオバツルグミ) E. maritima
   ハコネグミ E. matsunoana
   マメグミ E. montana
     ツクバグミ
(ニッコウナツグミ) var. ovata(E. nikoensis)
   E. mooceroftii(砂生沙棗) 『中国本草図録』Ⅶ/3235
   アリマグミ E. murakamiana
   ナツグミ E. multiflora (木半夏・四月子・牛脱) 『中国本草図録』Ⅵ/2738
     トウグミ var. hortensis
   コウヤグミ E. numajiriana
   E. oldhamii (福建胡頽子)
   E. oxycarpa(尖果沙棗) 『中国本草図録』Ⅶ/3236
   ナワシログミ E. pungens (胡頽子) 『中国本草図録』Ⅶ/3237
   オガサワラグミ E. rotundata
   E. stellipila (星毛胡頽子・馬奶子)『中国本草図録』Ⅹ/4758
   カツラギグミ E. takesitae
   アキグミ E. umbellata (牛奶子・甜棗・麥粒子)
 『雲南の植物Ⅱ』168・『中国本草図録』Ⅰ/0222。本草綱目啓蒙32胡頽子条
     マルバアキグミ var. rotundifolia
   ヤクシマグミ E. yakushimensis
   ナツアサドリ E. yoshinoi 
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)胡頽子に、「和名久美」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)胡頽子に、「和名久美、一云毛呂奈里」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』
(1806)32胡頽子の条に、「一種ナツグミアリ、一名ヘソツキ播州 チゝモゝ同上 シホグミ勢州 ヤマグミ大和本草」と。
 和名ナツグミは、果実が秋に熟するアキグミに対して、6月に熟することから。
 日本・朝鮮・中国(華中・河北)に分布。
 果実は食用にし、酒を醸す。
 果実・根は薬用にする。
 
  赤々と色づきそめし茱萸
(ぐみ)の実は六月二日に十(とを)まり七つ
  くもり日の二日経
(ふ)れども茱萸の実の色づく早し悲しきろかも
  うつせみの吾
(わが)見つつゐる茱萸の実はくろきまで紅(あけ)きはまりにけり
    
(1935「胡頽子を愛する歌」,斎藤茂吉『暁紅』)
  秋茱萸のくれなゐの実は山がはの淵に立てればこの夕べ見つ
     (1936「上松発」,斎藤茂吉『暁紅』)
 

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