なつぐみ (夏茱萸)
学名 |
Elaeagnus multiflora |
日本名 |
ナツグミ |
科名(日本名) |
グミ科 |
日本語別名 |
|
漢名 |
木半夏(ボクハンカ,mùbànxià) |
科名(漢名) |
胡頽子(コタイシ,hútuízĭ)科 |
漢語別名 |
多花胡頽子、四月子(シガツシ,siyuezi)、牛脱(ギュウダツ,niutuo)、羊奶子(ヨウダイシ,yángnăizĭ) |
英名 |
Cherry elaeagnus |
2009/03/15 さいたま市 秋ヶ瀬 |
|
2007/04/10 小石川植物園 |
|
2008/04/05 秋が瀬 |
|
|
2008/04/15 小石川植物園 |
|
|
花柄の短いのは雄性花、長いのは両性花、
|
両性花 |
辨 |
果実がやや大型の変種にトウグミ var. hortensis があり、なかでも大型のものをダイオウグミ(ビックリグミ) cv. Gigantea という。
これらは、しばしば庭園などに植栽する。 |
グミ属 Elaeagnus(胡頽子 hútuízĭ 屬)については、グミ属を見よ。 |
訓 |
小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)32胡頽子の条に、「一種ナツグミアリ、一名ヘソツキ播州 チゝモゝ同上 シホグミ勢州 ヤマグミ大和本草」と。 |
和名ナツグミは、果実が晩秋に熟するアキグミに対して、6月に熟することから。 |
説 |
本州(近畿以北)・河北・山東・華東・湖北・西南に分布。 |
誌 |
果実は食用にし、酒を醸す。
中国では、根・葉・果実を羊奶子(ヨウダイシ,yángnăizĭ)と呼び薬用にする。 『全国中草葯匯編』下/215-216 |
赤々と色づきそめし茱萸(ぐみ)の実は六月二日に十(とを)まり七つ
くもり日の二日経(ふ)れども茱萸の実の色づく早し悲しきろかも
うつせみの吾(わが)見つつゐる茱萸の実はくろきまで紅(あけ)きはまりにけり
(1935「胡頽子を愛する歌」,斎藤茂吉『暁紅』)
|
|