みずなら (水楢) 

学名  Quercus crispula var. crispula (Q.mongolica subsp.crispula)
日本名  ミズナラ
科名(日本名)  ブナ科
  日本語別名  オオナラ
漢名  蒙櫟(モウレキ,ménglì)
科名(漢名)  殻斗(カクト,qiàodŏu)科
  漢語別名  粗齒蒙古櫟、小葉槲樹(ショウヨウコクジュ,xiaoyehushu)、靑棡櫟(セイコウレキ,qinggangli)、柞樹(サクジュ,zuoshu)
英名  
2024/03/14 植物多様性センター 

2016/05/23 長野県蓼科山

2007/04/15 神代植物公園

2024/05/02 植物多様性センター 

2007/05/12 神代植物公園

2013/07/14 長野県 霧ケ峰
 

2011/08/15 長野県霧ヶ峰 (八島が原)

2010/08/26 長野県志賀高原 信州大学教育学部附属志賀自然教育園

2008/08/29 群馬県浅間高原
2023/09/17 長野県霧ケ峰 

2023/10/23 長野県蓼科山 

2006/12/07 神代植物公園 

2006/10/19 神代植物公園


2009/04/18 栃木県那須町 温泉(ゆぜん)神社
樹齢推定800年、樹高18m、胸高周囲4mという

 Quercus crispula には、次のような変種がある。

  ミズナラ var. crispula(Q.mongolica subsp.crispula)
  ミヤマナラ var. horikawae(Q.mongolica var.undulatifolia)
   
 モンゴリナラ Quercus mongolica var. mongolica は、朝鮮・極東ロシア・遼寧・吉林・黑龍江・華北・モンゴリアに分布。
 コナラ属 Quercus(櫟 lì 屬) コナラ亜属 subgen. Quercus(櫟 lì 亞屬)の植物については、Quercus を参照。
 「和名水ならハ其材ニ多量ノ水ヲ含ミテ容易ニ燃燒セザルヨリ云ヒ、おほならハ巨樹ト成ルヲ以テ呼ブ」(『牧野日本植物圖鑑』)。
 槲(コク,hú)の字については、カシワを見よ。
 大木で、コナラより高所に森林を作って生える。
 北海道・本州・四国・九州・朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・内蒙古・華北・山東・千島・樺太に分布。
 建築材・器具材としてナラ材のうち最優秀。ほかに椎茸栽培の原木として用いる。
 中国では、葉を柞樹葉、樹皮を柞樹皮と呼び、薬用にする。
 日本では、生薬ボクソク(樸樕)は クヌギコナラミズナラ又はアベマキの樹皮である(第十八改正日本薬局方)。 

  楢(なら)若葉てりひるがへるうつつなに山蚕(やまこ)は青く生(あ)れぬ山蚕は
    (斎藤茂吉「死にたまふ母」(1913)より。『赤光』所収)
  ぢりぢりとゐろりに燃ゆる楢の樹
(き)の太根はつひにけむり挙げつも
     
(1915,斉藤茂吉『あらたま』)
  くらやみに楢の木原にとよもせる山のあらしを夜もすがら聞く(那須にて)
  このあした楢の若葉にながらふるさ霧のおとを聞くはさびしゑ
  みづ楢の葉のひるがへる一日
(ひとひ)だに木原のなかにこもりて居らな(養病微吟)
     (1931,斉藤茂吉『石泉』)
  山なかのゆふまぐれとぞ乾
(ひ)そりたる楢の落葉のうへに降る雨
     
(1933上高地,斎藤茂吉『白桃』)
  楢の葉のあぶらの如きにほひにもこのわが心堪へざるらしも
     
(1936,斎藤茂吉『暁紅』)
  こがらしは吹くべくなりてこの村の楢の木原に青き繭さがる
     
(1945「疎開漫吟」,齋藤茂吉『小園』) 
 



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