あべまき 

 学名  Quercus variabilis
 和名  アベマキ
 科名(和)  ブナ科
  別名(和)  ワタクヌギ、ワタマキ、オクヌギ、クリガシワ
 漢名  栓皮櫟(センヒレキ,shuānpílì)
 科名(漢)  殻斗(カクト,qiàodŏu)科
  別名(漢)  軟木櫟、粗皮櫟、白麻櫟
 英名  


雄株   2008/04/15 小石川植物園

2007/05/08 小石川植物園 


 コナラ属 Quercus(櫟 lì 屬) コナラ亜属 subgen. Quercus(櫟 lì 亞屬)の植物については、Quercus を参照。

 「和名あべハ美作ノ方言、又同地ニテハあべたまきトモ云フ、是レあばた(痘痕)まきノ意ニシテ其樹膚こるく皮發達シ凹凸面ヲ呈スルヨリ云ヒ、まきハ賞讃名ナル眞木乎或ハ薪ノ意乎、綿くぬぎノ綿ハこるく質ノ軟キ樹皮ヨリ來リシ者ニシテ綿まきト同源ノ名、雄くぬぎノ雄ハくぬぎヨリハ壯強ナル意、栗がしはハくりニ似タルかしはニテ其葉形ニ基キ、こるくくぬぎハ其こるく質ノ樹皮ニ由リシ稱ナリ」(『牧野日本植物圖鑑』)。

和名のアベは岡山方言でアバタの意、樹皮表面の凹凸から
(『改訂増補牧野新日本植物図鑑』)

 本州(山形以南)・四国・九州・朝鮮・臺灣・陝甘以南・山西・遼寧に分布。

 樹皮が厚く、コルク質が発達し、表面に凹凸がある。 

 材を薪炭とし、樹皮からコルクを作る。また、シイタケ栽培の榾木(ほだぎ)として用いる。
 日本では、生薬ボクソク(樸樕)は クヌギコナラミズナラ又はアベマキの樹皮である(第十八改正日本薬局方)。 


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