からすざんしょう (烏山椒)

 学名  Zanthoxylum ailanthoides var. ailanthoides (Fagara ailanthoides)
 和名  カラスザンショウ
 科名(和)  ミカン(蜜柑)科
  別名(和)  
 漢名  椿葉花椒(チンヨウカショウ,chūnyè huājiāo)
 科名(漢)  芸香(ウンコウ,yúnxiāng)科
  別名(漢)  樗葉花椒(チョヨウカショウ,chūyè huājiāo)、食茱萸、刺椒、滿天星
 英名  

    2023/08/30 薬用植物園 

 2021/10/29 同上

 2023/11/09 同上

2023/12/03 同上 

2024/02/10 同上 

 Zanthoxylum ailanthoides には、次のような種内分類群がある。

  カラスザンショウ var. ailanthoides(Fagara ailanthoides;椿葉花椒)
    トゲナシカラスザンショウ f. espinosum
    ケカラスザンショウ f. pubescens(毛椿葉花椒)
臺灣産 
  アコウザンショウ var. inerme(var. bininshimae, Z.inerme)
小笠原産 
   

 サンショウ属 Zanthoxulum(花椒 huājiāo 屬)については、サンショウ属を見よ。 

 「和名鴉の山椒ハ其種子ヲ鴉集リ來リテ食フ故云フ」(『牧野日本植物図鑑』)。

 『倭名類聚抄』食茱萸に、「和名於保太良」と。  
 漢名に含まれる椿(チン,chūn)は、ツバキではなくチャンチン、樗(チョ,chū)はニワウルシ或いはセンダン。茱萸についてはサンシュユを見よ。  

 本州・四国・九州・琉球・朝鮮(南部)・臺灣・長江以南・フィリピンに分布。 

 中国では、根・樹皮(浙桐皮)・果実(食茱萸)・葉を薬用にする。 
   
『(修訂) 中葯志』V/439-444
  〔Z. molle(Fagara mollis;朶花椒)の樹皮も浙桐皮と呼び薬用にする。〕
 
 漢名を茱萸(シュユ,zhūyú)と言うものには、次のものがある。
サンシュユ 山茱萸 Cornus officinalis
ゴシュユ 呉茱萸 Evodia rutaecarpa
カラスザンショウ 食茱萸・ Zanthoxylum ailanthoides
 中国で歴史的に茱萸と呼び、その実を9月9日に食ってきたものは、食茱萸。

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