こひがん (小彼岸)

 学名

 Cerasus × subhirtella 'Kohigan' (Prunus subhirtella, P.kohigan)

 和名

 コヒガン '小彼岸'

 科名(和)

 バラ科

  別名(和)

 コヒガンザクラ、ヒガンザクラ

 漢名

 大葉早櫻(タイヨウソウオウ,dàyè zăoyīng)

 科名(漢)

 薔薇(ショウビ,qiángwēi)科

  別名(漢)

 日本早櫻(ニホンソウオウ, rìbĕn zăoyīng)

 英名

 

2023/03/15 神代植物公園 

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     2011/04/10 神代植物公園

2013/03/22 上野公園 (旧寛永寺女坂)

 春の彼岸の時期に花を開く桜を、かつて彼岸桜と呼びならわした。
 植物学上は、これを二種に区別する。一つは背が高く、時に樹高30mを超えるもの、もう一つは樹高6m程度のもの。前者をエドヒガン
(江戸彼岸・東彼岸)、後者をコヒガン(小彼岸)と呼ぶ。
 この意味での'小彼岸' Cerasus × subhirtella 'Kohigan' は、マメザクラとエドヒガンの種間雑種コヒガンの一品種名。遺伝子解析の結果、品種内に複数のDNAパターンを示す。

 種間雑種名としてのコヒガン Cerasus × subhirtella は、マメザクラエドヒガンの種間雑種の全てをいい、次のようなものを含む。

  ヤブザクラ f. hisauchiana(C. × hisauchiana, Prunus incisa var. tomentosa)
  コシノヒガンザクラ f. koishiensis(C.spachiana var. koshiensis,
         Prunus pendula var. koshiensis, P.koshiensis)
富山産
  ホシザクラ(タマノホシザクラ) f. tamaclivorum(C.tamaclivorum, Prunus tamaclivorum)
         
多摩産
  '十月桜'(じゅうがつざくら,シキザクラ) 'Autumnalis'(C.'Autumnalis')
  '彼岸台桜'(ひがんだいざくら) 'Higan-dai-zakura'
  '小彼岸'(こひがん) 'Kohigan' (Prunus kohigan;日本早櫻・大葉早櫻)
  '熊谷'(くまがい) 'Kumagai'
  '思川'(おもいがわ) 'Omoigawa'
  '四季桜'(しきざくら) 'Semperflorens'
         
遺伝子解析の結果、品種内に複数のDNAパターンを示す。
   

 サクラ属 Cerasus(櫻 yīng 屬)については、サクラ属を見よ。

 「此種ハ古來稱スル所謂ひがんざくらノ本家品ニシテ我邦中部ヨリ以西ノ地ニ普通ニ之レヲ見、其花最モ優美ニシテ且最モ早ク開クナリ。而シテうばひがん卽チえどひがんトハ全ク別種ナレバ混ズベカラズ。和名彼岸櫻ハ春ノ彼岸頃ニ花サク故名ク、實ニさくらノ魁ケヲ成ス者ナリ」(『牧野日本植物図鑑』)。 

 産地は不明。古くから全国で栽培。 

 「江戸初期から現在まで広く栽培されており、花期が早く樹形が6m程度と低いことから庭園などによく植栽される」(神代植物園解説板)。



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