辨 |
Cerasus apetala(Prunus apetala;丁子櫻)には、次のような変種がある。
ミヤマチョウジザクラ var. apetala(C.apetala var.monticola,
Prunus apetala var.monticola) 長野・岐阜・富山・福井産
オクチョウジザクラ var. pilosa(Prunus apetala subsp.pilosa) 青森~滋賀の日本海側に産
キクザキオクチョウジザクラ f. multipetala('Multipetala')
チョウジザクラ(メジロザクラ) var. tetsuyae(丁子櫻)
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チョウシザクラと他種との種間雑種の和名は、次のように整理されている。
チョウジマメザクラ C. × mitsuminensis チョウジザクラとマメザクラの雑種
チチブザクラ C. × chichibuensis チョウジザクラとエドヒガンの雑種
ナルサワザクラ C. × yanashimana チョウジザクラとヤマザクラの雑種
ニッコウザクラ C. × tschonoskii チョウジザクラとカスミザクラの雑種
エボシザクラ C.× misayamaensis チョウジザクラとタカネザクラの雑種
オネヤマザクラ C. × oneyamensis チョウジザクラとオオヤマザクラの雑種
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サクラ属 Cerasus(櫻 yīng 屬)については、サクラ属を見よ。 |
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訓 |
「和名ハ丁子櫻ノ意ニシテ其花形ニ基ク。目白櫻ハ其帶白色小形花ノ形容ニ基キ名ケタルナリ。學名ノ種名 apetala(無瓣)ハ花瓣ノ謝落セシ標品ヲ見テ之レヲ無瓣花ト誤解シ乃チ此語ヲ用ヰシモノナリ」(『牧野日本植物図鑑』)。 |
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説 |
本州(東北乃至広島県の太平洋側)・九州(熊本県)に分布。
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誌 |
観賞用に栽培されることは少ない。
樹皮をヤマカバ・サクラカンバなどと呼び、伝統工芸に用いる。「かにわ」を見よ。
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