枕草子 第4段「三月三日は」 
 

作者名  清少納言 (ca.966-?)
作品名  枕草子
成立年代  ca.1008?
 その他  
 
 三月三日は、うらうらとのどかに照りたる。桃の花のいまさきはじむる。柳などをかしきこそさらなれ、それもまだまゆにこもりたるはをかし。ひろごりたるはうたてぞみゆる。
 おもしろくさきたる櫻をながく折りて、おほきなる瓶にさしたるこそをかしけれ。櫻の直衣
(なほし)に出袿(いだしうちぎ)して、まらうどにもあれ、御せうとの君たちにても、そこちかくゐて物などうちいひたる、いしをかし。
 


 織りこまれた花   モモヤナギサクラ




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