はなしゅくしゃ (花縮砂)
学名 |
Hedychium coronarium |
日本名 |
ハナシュクシャ |
科名(日本名) |
ショウガ科 |
日本語別名 |
シュクシャ |
漢名 |
薑花(キョウカ,jiānghuā) |
科名(漢名) |
薑(姜,キョウ,jiāng)科 |
漢語別名 |
白薑花、蝴蝶花(コチョウカ,hudiehua)、路邊薑(ロヘンキョウ.lubianjiang)、土薑活(ドキョウカツ,tujianghuo)、山薑活、白草果 |
英名 |
Common ginger lily, Garland flower |
2005/09/12 跡見学園女子大学新座キャンパス |
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2005/11/16 同上 |
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辨 |
ハナシュクシャ属 Hedychium(薑花 jiānghuā 屬)には、熱帯アジア・ヒマラヤ・マダガスカルに約50(-100)種がある。
H. bijiangense(碧江薑花)
H. brevicaule(矮薑花)
ニクイロシュクシャ H. carneum(肉紅薑花)
ベニバナシュクシャ H. coccineum(紅薑花)
廣西・雲南・チベット・ヒマラヤ・インド・スリランカ・インドシナ産『雲南の植物Ⅲ』273
ハナシュクシャ(シュクシャ) H. coronarium(薑花)
ジンジャ var. chrysoleucum
キバナジンジャ var. flavum(黃薑花)
H. densiflorum(密花薑花)
H. efilamentosum(無絲薑花)
H. ellipticum ヒマラヤ・インドシナ産 『週刊朝日百科 植物の世界』10-188
H. emeiense(峨嵋薑花)
H. flavescens(H.panzhuum;盤珠薑花・洋薑笋) 四川・ヒマラヤ・ベトナム産
『中国本草図録』Ⅶ/3436
H. flavum(黃薑花)
マルベンシュクシャ H. forrestii(圓瓣薑花)
廣西・西南・チベット・ヒマラヤ・インドシナ『雲南の植物Ⅲ』274
キバナシュクシャ H. gardnerianum(紅絲薑花)
ヒマラヤ・インドシナ産 『週刊朝日百科 植物の世界』10-187
ジャワ・ジンジャー H. horsfieldii(E.Java ginger)
H. kwangsiensis(廣西薑花)
H. maximum(大薑花)
H. parvibracteatum(小苞薑花)
H. sinoaureum(小花薑花)
サンナ H. spicatum(草果藥・土良薑)
ヒメシュクシャ var. acuminatum
H. tienlinensis(田林薑花)
H. venustum(短蕊薑花)
H. villosum(毛薑花) 南・東南アジア産
H. yunnanense(滇薑花) |
ショウガ科 ZINGIBERACEAE(薑 jiāng 科)については、ショウガ科を見よ。 |
訓 |
漢方薬砂仁(シャジン,shārén)の基原植物として著名な縮砂(シュクシャ,sùshā)とは、東南アジアに分布するビャクズク属 Wurfbainia(砂仁屬)の W. villosa var. xanthioides (Amomum xanthioides;縮砂蔤,シユクシャミツ,sùshāmì・縮砂・進口砂仁)である。漢方では、その種子を縮砂仁・砂仁と呼び、薬用にする。
ここに掲げる Hedychium coronarium は、Wurfbainia villosa var. xanthioides とはまったく別の植物、従ってこれにシュクシャの名を用いるのは不当。実植物を知る機会のなかった江戸時代の本草学者による誤解から生じたもの、という。(今日の標準和名はハナシュクシャ)。 |
説 |
インド・マレーシア・オーストラリアの熱帯・亜熱帯に分布、原産地は不明。
臺灣・廣東・四川・雲南では栽培する。
日本には、安政(1854-1860)以前に入った。 |
誌 |
中国では、根茎を土薑活(ドキョウカツ,tujianghuo)と呼び、薬用にする。また澱粉(アロールートデンプン)を採り、食用にする。
ハワイでは、花から精油を採り、香水にする。 |
ジンジャ var. chrysoleucum
2007/05/22 小石川植物園 |
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同上 2023/09/10 同上 |
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