やなぎたで (柳蓼) 

学名  Persicaria hydropiper (Polygonum hydropiper)
日本名  ヤナギタデ
科名(日本名)  タデ科
  日本語別名  ホンタデ、マタデ、タデ
漢名  水蓼(スイリョウ,shuiliao)
科名(漢名)  蓼科
  漢語別名  薔(ショク・ソク,se)、蓼、虞蓼(グリョウ,yuliao)、澤蓼(タクリョウ,zeliao)、辣蓼(ラツリョウ,laliao)・白辣蓼・紅辣蓼、柳蓼、川蓼
英名  Water pepper
2005/09/18  薬用植物園

 ヤナギタデの変種・品種に、
   ムラサキタデ
(ベニタデ・アカタデ、芽蓼として用いる)f.purpurascens
   アイタデ
(アオタデ)var. laetevirens
   アザブタデ
(エドタデ)var. fastigiatum
   ホソバタデ
(サツマタデ)var. maximowiczii
などがあり、人家に栽培する。
 イヌタデ属 Persicaria については、イヌタデ属を見よ。
 たでの語源は、たでの訓を見よ。
 ヤナギタデというのは、葉の形から。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)に、蓼実は「和名多天」と、水蓼は「和名美都多天」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)に、蓼は「和名多天」と。
 漢名の薔(ショク・ソク,se)は、ショウ,qiang と読めばばら
 種小名 hydropiper は「水生のコショウ」、植物体が辛いことから。
 日本・朝鮮・中国(東北・華北・河南・陝西・甘肅・江蘇・浙江・福建・湖北・兩廣・四川・雲南)・臺灣など、広く北半球の温帯に分布。
 日本では、全国の河川沼沢の水辺に生ずる。
 茎に辛味があり、食用とする。上記の変種は、みな食用に供する。
 中国では、ボントクタデ(辣蓼・紅辣蓼)・ヤナギタデ(水蓼・辣蓼)の全草を 薬用にする。また、地方により、P.caespitosum(叢枝蓼・簇蓼・辣蓼)・イヌタデ・P.lapathifolium var.salicifolium(柳葉蓼)・P.polystachym(多穗蓼)を、辣蓼として用いる。
 『爾雅』に「薔、虞蓼」と、その郭璞注に「虞蓼、澤蓼」と。澤蓼は、ヤナギタデかという。
 賈思勰『斉民要術』巻3(530-550)に、「荏蓼」が載る。
 日本では、『万葉集』に、

   吾が屋戸の 穂蓼
(ほたで)古幹(ふるから) 採み生(おほ)
      実に成るまでに 君をし待たむ
(11/2759,読人知らず)
   小児
(わらは)ども 草はな苅りそ 八穂蓼を 穂積のあそ(朝臣)が 腋草をかれ
      
(16/3842,平群朝臣)
   みてぐらを なら
(奈良)より出でて 水蓼 穂積に至り ・・・
      
(13/3230,読人知らず。タデは穂が出るので、穂にかかる枕詞)

 西行
(1118-1190)『山家集』に、

   くれなゐの 色なりながら たでのほの からしや人の めにもたてぬは
 

   蓼の葉を此君
(このきみ)と申せ雀鮓(すずめずし) (蕪村,1716-1783。此君はの異名)
 
 

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