おやまぼくち (雄山火口) 

学名  Synurus pungens (Rhaponticum pungens)
日本名  オヤマボクチ
科名(日本名)  キク科
  日本語別名  ヤマゴボウ(山牛蒡)、ウラジロ(裏白)
漢名  山牛蒡(サンギュウボウ,shānniúbàng)
科名(漢名)  菊(キク,jú)科
  漢語別名  
英名  

2024/05/02 植物多様性センター 

2008/07/01 小石川植物園

2005/09/19 西多摩郡桧原村

 ヤマボクチ属 Synurus(山牛蒡 shānniúbàng 屬)には、3-4種がある。

  チョウセンヤマボクチ
(ダフリアヤマボクチ) S. deltoides(山牛蒡
         
朝鮮・漢土・モンゴリア・極東ロシア・シベリア南部産 『中国本草図録』Ⅲ/1410
         
中国では Synurus 全体を S.deltoides 1種にまとめる
    カラフトヤマボクチ var. incisolobatus
  ハバヤマボクチ S. excelsus(Serratula atriplicifolia var.excelsa)
  S. palmatopinnatifidus 
IPNIによれば S.deltoidesのシノニム
    ヤマボクチ var. indivisus
本州(愛知以西)・四国・九州・朝鮮(南部)産
    キクバヤマボクチ var. palmatopinnatifidus
本州(滋賀以西)・四国・九州産
  オヤマボクチ S. pungens(Rhaponticum pungens)
    オニヤマボクチ var. giganteus
岐阜・石川産
   
 キク科 Asteraceae(菊 jú 科)の植物については、キク科を見よ。  
 ヤマボクチという名は、一説に「山地ニ生ジ其冠毛ヲ火口ニ利用スルヨリ云フ」(『牧野日本植物図鑑』)。一説に「ヤマボクチとは葉を乾してたたいて,綿毛を集め,火口(ほくち)とするからであろう。冠毛を火口とすると書いている人もある」(『日本の野生植物』)。この説を敷衍して「ヤマボクチの名は,葉を干してたたいて綿毛を集め,火口(ほくち)とするからであろう。この意味での〈ホクチ〉は日本産キク科植物の多くの種の和名に見ることができる」(『改訂新版 日本の野生植物』)。
 『日本国語大辞典 第二版』は「やまぼくち」の項に、「冠毛は褐色で火口(ほくち)に使う。葉を乾燥してもぐさを作り、また、タバコの代用にする。云々」と。
 オヤマボクチという和名は、ヤマボクチのうち雄雄しいもの。
 別名をヤマゴボウというが、標準和名をヤマゴボウというものは、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属のヤマゴボウ。また、一般に山牛蒡と呼び、根を漬物などにして食用にする植物は アザミであり、ヤマゴボウやオヤマボクチではない。
 北海道(西南部)・本州(岐阜以東)・四国・九州に分布。
 嫩葉嫩茎や根を食用にする。

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