なぎなたこうじゅ (薙刀香薷) 

学名  Elsholtzia ciliata(E. patrini)
日本名  ナギナタコウジュ
科名(日本名)  シソ科
  日本語別名  イヌエ、イヌアラギ、ネズミアブラ
漢名  香薷(コウジュ,xiangru)
科名(漢名)  唇形(シンケイ,chunxing)科
  漢語別名  土香薷(ドコウジュ,tuxiangru)・野香薷・香薷草、水荊芥(スイケイカイ,shuijingjie)、臭荊芥(シュウケイカイ,choujingjie)、野蘇麻(ヤソマ,yesuma)・山蘇子、香菜(コウサイ,xiangcai)、葇(ジュウ,rou)・薫葇(クンジュウ,xunrou)
英名  
2005/10/15 野川公園自然観察園

 ナギナタコウジュ属 Elsholtzia(香薷屬)には、東アジアに次のものなどがある。
   E. argyi (紫花香薷)
   E. blanda (四方蒿・野蘇)
   E. bodinieri (東紫蘇・牙刷草) 『雲南の植物Ⅱ』241
   ナギナタコウジュ E. ciliata(E.cristata,E.patrinii;
        香薷・土香薷・水荊芥・臭荊芥・野蘇麻)
『中国雑草原色図鑑』180
   E. communia (吉籠草・野香薷花・魚香菜) 『中国本草図録』Ⅷ/3780
   E. cristata (臭藿香) → E. ciliata
   E. cypriani (野草香・野香薷・野蘇麻・野白木香) 『中国本草図録』Ⅶ/3314
   ミヤマコウジュ E. densa (密花香薷・萼果香薷・東北香薷・細穗香薷・野紫蘇)
        
 『中国本草図録』Ⅷ/3781・『中国雑草原色図鑑』181
   E. eriostachya(黄花香薷・毛穗香薷) 『中国本草図録』Ⅷ/3782
   E. feddei(疏苞高原香薷)
   E. flava(黄花香薷・野蘇子)
   E. fruticosa (鷄骨柴・滇藥花・紫油蘇) 『雲南の植物Ⅱ』241・『中国本草図録』Ⅸ/4319
   E. heterophylla(異葉香薷)
   E. longidentata (紫香薷)
   E. luteola(淡黄香薷・黄香薷)
   E. myosurus (鼠尾香薷・香紫蘇・四楞蒿)
   フトボナギナタコウジュ E. nipponica(E.argyi var.nipponica)
   E. penduliflora (垂花香薷・大黄藥・野蘇子棵・野芝麻)
   ハナナギナタコウジュ E. pseudocristata(海州香薷)
     ニシキコウジュ var. splendens(E.splendens)
   E. rugulosa (野壩子・香蘇草・細皺香薷)
 『雲南の植物Ⅱ』241・『中国雑草原色図鑑』182
   E. saxatilis(岩生香薷)
   E. souliei(川滇香薷)
 『雲南の植物Ⅱ』242
   E. splendens(E.haichouensis;香薷・海州香薷・窄葉香薷・銅草) 『中国本草図録』Ⅹ/4819
   E. stauntonii(木本香薷・紫荊芥・香荊芥・野荊芥) 『中国本草図録』Ⅸ/4320・『中国雑草原色図鑑』181
   E. strobilifera(球穗香薷)
   E. winitiana(城香薷) 
 シソ科 LABIATAE(LAMIACEAE;唇形科)については、シソ科を見よ。
 和名は、花穂を薙刀に見立てて。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)香薷に、「和名以奴衣、一名以奴阿良々岐」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』10
(1806)に、「香薷 イヌアラゝギ延喜式 イヌヱ和名鈔 ネズミアブラ奥州」「俗ニナギナタ香薷ト呼」と。
 漢名は、「薷は本と葇(ジュウ,rou)に作る。『玉篇』に〈葇、菜蘇の類〉と云うは、是なり。其の気 香しく、其の葉 柔し。故に以て之に名づく」と(李時珍『本草綱目』)
 漢名を荊芥(ケイカイ,jingjie,けいがい)というものは、ケイガイ Schizonepeta tenuifolia。
 広くアジアの温帯に分布、中国では全土に分布。
 全草に芳香がある。
 中国では、全草を土香薷と呼び、薬用にする。
 また、一部で荊芥の代用にする。
『中薬志Ⅲ』pp.170-174 
 漢方の香薷は、かつてはナギナタコウジュの全草としてきたが、今日の中国では
   E. splendens(E. haichowensis;香薷・海州香薷・江香薷・窄葉香薷・銅草) 
   ホソバヤマジソ Mosla chinensis(Orthodon chinensis;華薺薴・石香薷)
の全草を香薷と呼んで薬用にし、ナギナタコウジュは土香薷として区別する。
『中薬志Ⅲ』pp.148-153 
 賈思勰『斉民要術』巻3(530-550)には、「紫蘇・薑芥・薫葇」は畦に植えるとある。
 宮崎安貞『農業全書』(1696)に、「園に作る薬種」の一として「香薷」をあげ、
 「香薷、是大小あり。小香薷とて、葉細くみどり少したはみて、長刀のやうに見ゆる、俗になぎなたかうじゆと云ふ。園に作る事、又干し上ぐるまで荊芥にかはる事なし。山野に自ら生ずるが勝れり」(岩波文庫本)と。



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