辨 |
キュウリグサ属 Trigonotis(附地菜 fùdìcài 屬)には、歐亞に約60種がある。
ミズタビラコ T. brevipes
コシジタビラコ var. coronata(T.coronata)
アリサンタビラコ T. formosana(臺灣附地菜) 臺灣産
ウチダシタビラコ var. elevatovenosa
タチカメバソウ T. guilielmi 北海道・本州産
ツルカメバソウ T. iinumae 本州東北中部の太平洋側に産
ヤチムラサキ T. myosotidea
チョウセンカメバソウ T. nakaii
ツギタカシロルリ T. nankotaizanensis
キュウリグサ(タビラコ) T. peduncularis(附地菜・地胡椒)『中国雑草原色図鑑』176
トウワスレナグサ var. amblyosepala(T.amblyosepala)
ケルリソウ T. radicans(北附地菜) 九州・朝鮮・河北・東北・極東ロシア産
チョウセンカメバソウvar. sericea(T.coreana, T.sericea;朝鮮附地菜)
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ムラサキ科 Boraginaceae(紫草 zĭcăo 科)については、ムラサキ科を見よ。 |
訓 |
和名は、全草にキュウリに似た匂いがすることから。
別名の田平子(たびらこ)については、コオニタビラコを見よ。 |
小野蘭山『本草綱目啓蒙』23 に、「鷄腸草 カハラケナ タビラコ ヲハコベ」、「正月人日七種若菜ノ内タビラコト稱スル者是ナリ。・・・梢ニ穗ヲ出シ青白花ヲ開ク。五瓣甚ダ小ニシテ蕊ナシ。三月ニ多ク開ク。・・・」と。これはキュウリグサである。ただし、春の七草については春の七草を見よ。 |
説 |
広くアジアの温帯の、人里に分布。 |
誌 |
嫩葉は食える。
上に見るように、かつて春の七草の一である仏座(ほさけのざ)にあてられたことがある。春の七草を見よ。 |
中国では、全草を薬用にする。『全國中草藥匯編 上』p.435
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