こなぎ (小菜葱)

学名  Monochoria vaginalis var. plantaginea
日本名  コナギ
科名(日本名)  ミズアオイ科
  日本語別名  
漢名  窄葉鴨舌草(サクヨウオウゼツソウ,zhaiyeyashecao)
科名(漢名)  雨久花(ウキュウカ,yujiuhua)科
  漢語別名  水錦葵(スイキンキ,shuijinkui)、水玉簪、肥菜、合菜
英名  
2009/08/13 入間市宮寺
2008/09/11 入間市宮寺
6本の雄蕊の内、5本は短く葯は黄色、1本はやや長く葯は青紫色。
後者の花粉で自家受粉する。

 ミズアオイ属 Monochoria(雨久花屬)については、ミズアオイ属を見よ。
 和名は「小型のナギ」。ナギはミズアオイの古名。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』15(1806)蔛草に、「ナギ和名鈔 コナギ古歌 イモバ伯州」と。
 日本(本州・四国・九州・琉球)・朝鮮・中国(河北・陝西・甘肅・河南・華東・華中・華南・西南)・マレーシア・インドに分布。日本のものは、古く水稲とともに入った史前帰化植物という。
 日中では、若い茎葉を蔬菜として食用にする。
 中国では、この種の全草を薬用にする。
 『万葉集』に、

   春霞 春日の里の 殖子水葱
(うゑこなぎ) 苗なりといひし え(枝)は指しにけむ
      
(3/407,大伴駿河麿、坂上二嬢を娉ふ歌)
   かみつけぬ
(上毛野) 伊香保のぬま(沼)に う(植)ゑこなぎ
      かくこ
(恋)ひむとや たね(種)もと(求)めけむ (14/3415,読人知らず)
   なはしろ
(苗代)の こなぎ(子水葱)がはな(花)を きぬ(衣)にす(摺)
      な
(馴)るるまにまに あぜ(何)かかな(愛)しけ (14/3576,読人知らず)
   醤酢(ひしおす)に 蒜(ひる)つき合(か)てて 鯛願う
       吾にな見せそ 水葱の煮物(あつもの)
        (16/3829,長忌寸意吉麻呂,「酢・醤・蒜・鯛・水葱を詠む歌」。
            またこの歌は、酢の物(二杯酢)料理の文献上の初見)

とある。なぎ
(ミズアオイ)とこなぎ(コナギ)を歌い分けているようだが、当時厳密に区別されていたかどうかは疑問という(松田修)
 
   なまぐさし小なぎが上の鮠
(はえ)の腸(わた) (芭蕉,1644-1694)
 

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