おもだか (面高・沢潟) 

学名  Sagittaria trifolia (S.trifolia ssp.leucopetala, S.trifolia var.angustifolia)
日本名  オモダカ
科名(日本名)  オモダカ科
  日本語別名  ハナグワイ、クワラツ、クチアケ
漢名  慈姑(ジコ,cigu)
科名(漢名)  澤瀉(タクシャ,zexie)科
  漢語別名  野慈姑(ヤジコ,yecigu)、狹葉慈姑
英名  (Old world) Arrowhead
2007/07/19 森林公園
雄花 雌花

2009/08/23 岐阜県大野郡白川村


2017/08/29 諏訪市

 オモダカ科 Alismataceae(澤瀉科)には、11属約100種がある。
   サジオモダカ属 Alisma(澤瀉屬)
   マルバオモダカ属 Caldesia(澤薹草屬)
   Lophotocarpus(冠果草屬)
   Ranalisma(毛茛澤瀉屬)
   オモダカ属 Sagittaria(慈姑屬) 
 オモダカ属 Sagittaria(慈姑屬)には、世界に約20種がある。
   アギナシ S. aginashi 
『週刊朝日百科 植物の世界』11-153
   ナガバオモダカ S. graminea
北アメリカ原産
   タイリンオモダカ S. montevidensis
   カラフトグワイ S. natans
北半球の寒冷地産、浮葉性
   ウリカワ S. pygmaea(矮慈姑・鴨舌草)
        
『中国雑草原色図鑑』284・『週刊朝日百科 植物の世界』11-153
   セイヨウオモダカ S. sagittifolia
   アメリカウリカワ S. subulata
   オモダカ S. trifolia (ssp.leucopetala, var.angustifolia;慈姑・野慈姑・狹葉慈姑)
        『中国雑草原色図鑑』283『中国本草図録』Ⅴ/2386・『週刊朝日百科 植物の世界』11-152
     クワイ 'Caerulea'(var. edulis;慈姑)『週刊朝日百科 植物の世界』11-152
     ヒトツバオモダカ var. alismifolia
     ホソバオモダカ f. longiloba(var.longifolia;長瓣慈姑)『中国雑草原色図鑑』282
     シナクワイ 'Sinensis'(var. sinensis)

 中国では、S.sagittifolia, 同 var.sinensis, S.trifolia は同一種とし、S. sagittifolia の学名を取る。 
 オモダカの葉の形は、生育段階で変化する(幼い葉は線形、やがて細長い楕円形、のちに矢尻形へ)。葉の下の裂片は上の裂片より長く、先は尖る。
 アギナシの葉の形は、オモダカより細い。葉は上の裂片の方が長く、先は尖らない。
 和名は面高、葉が人の顔のように見えることから。
 漢名慈姑は、慈しみある姑(はは・しゅうとめ)の意、秋に地下に数個の小さな塊茎をつける様子から。
 日本では、古くからオモダカを漢字で沢瀉と記すが、厳密に言えば誤り。
 漢名を澤瀉(タクシャ,zexie)というものは、サジオモダカ
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)澤瀉に、「和名奈末為、一名於毛多加」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)澤瀉に、「和名奈万井」と。
 広くユーラシア・アメリカの 熱帯・温帯に分布。
 田・溝・溜池など、人里近くに生育する。
 この属の植物オモダカ・ウリカワ・アギナシは、いずれも水田の雑草。
 秋、泥の中に数本の地下枝を出し、その先に直径約1cmの球茎をつくるが、小さく苦いので食用にならない。
 これを大型に中国で改良したものがクワイ。日本で栽培化したものにはスイタクワイ
(マメクワイ・コグワイ) f. suitensis があり、塊茎はクワイより小さいが、関西で食用にする。
 清少納言『枕草子』第66段「草は」に、「おもだかは、名のをかしきなり。心あがりしたらんと思ふに」と。面高の意への感想。
 新田義貞の家紋はおもだか。
 薄田泣菫に「澤潟の歌」がある。

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