くわい 

学名  Sagittaria trifolia 'Caerulea' (S.trifolia var.edulis)
日本名  クワイ
科名(日本名)  オモダカ科
  日本語別名  ツラワレ
漢名  慈姑(ジコ,cigu)
科名(漢名)  澤瀉(タクシャ,zexie)科
  漢語別名  茨菰(シコ,cigu)、剪刀草(セントウソウ,jiandaocao)、燕尾草(エンビソウ,yanweicao)
英名  Arrowhead, Swamp potato
2005/08/04 薬用植物園
『中国本草図録』X/2385参照。
 オモダカ属 Sagittaria(慈姑屬)については、オモダカ属を見よ。
 クワイには、青グワイ・白グワイ・吹田グワイの3品種がある。
 和名のクワイはくわいも(鍬芋)の略、葉の形が鍬に似ていることから。
 古来和語でクワイと呼んだものに2種ある。
   くわい
(白ぐわい): 漢名を慈姑というもの、ここにいうクワイ
   黒ぐわい: 漢名を烏芋というもの、すなわちカヤツリグサ科の
         オオクログワイ Eleocharis tuberosa の根茎
          
(ただし正確には、その日本における代用品であるクログワイ E. kuroguwai の根茎)
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)烏芋に、「和名於毛多加、一名久呂久和為」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)に「蘇敬本草注云、烏芋、〔和名久和井〕、生水中沢潟之類也」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』
(1806)29慈姑に、「クワヰ和名鈔 クワヱ シログワヰ ツラワレ越前」と。クログワイの訓をも参照。
 漢名慈姑は、株の根元から数本の枝を放射状に出し、その先に塊茎(所謂くわい)をつける様子を、慈しみ深い姑が子たちに乳を与える姿になぞらえて。
 中国原産、野生のオモダカから作られた栽培植物。地下の塊茎を食用とし、中国・日本で栽培する。
 クワイ100g中の養分は、
   水    67.1g
   炭水化物 約25g(主として澱粉)
   蛋白質   5.9g
   脂質    0.2g
   繊維    1.0g
   灰分    1.2g
   燐    160mg
   カルシウム  7mg
   鉄     1.7mg
 日本への渡来時期は不明。一説に「仏教が日本に伝来した頃」という(牧野)が、確証は無い。少なくとも、江戸時代初期には すでに入っていた。
 今日では、クワイの主産地は埼玉県、全国の80%を生産する。
 宮崎安貞『農業全書』(1697)巻5に、栽培法を詳論する。
 クログワイは生食できるが、クワイはタンニンによるえぐみがあり、生食できない。
 灰汁で煮て、えぐみを取る。
 正月のお節料理にクワイを用いるのは、「めが出るように」との縁起担ぎから。

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